『夜また夜の深い夜』桐野夏生冬からずっと読みたい本リストに入っていた本。久しぶりにわくわくしながら読み始めました。まったく日常からかけ離れた舞台、人間関係であるにもかかわらず、主人公舞子の隣にいるような気にさせられます。壮絶な生きるための選択も、本能も疑惑も悪も裏切りも、闇の中のはずなのに、軽い爽快感を感じました。ラストシーンは、終わりでなく始まり。ふうーっと、息を吐いて本を閉じました。間違いなく、面白い本です。桐野夏生ファンでなくとも。