「王妃の紋章」張芸謀監督です。
北京オリンピック開会式をプロデュースした中国映画の巨匠です。

その豪華な衣装とセットにため息。
右は大好きなコン・リー、左はリウ・イエ。
王妃と前妻の子である皇太子は不義の仲。
登場する女性は全て、中世のフランス状態に胸部を寄せ上げ露出しているところにばかり目が行ってしまう…。

右はチョウ・ユンファ(武藤敬司に見えて仕方ない)、左は台湾の人気歌手ジェイ・チョウ。
暴君と王妃の息子です。
重陽の節を迎える王宮を舞台に、
陰謀と愛憎渦巻く大スペクタクルドラマが展開されます。
筋や人物像はさておき、ビジュアルの魅力に抗えません。
過剰に中華なインテリアや装身具に釘付けです。
そしてお得意の人海戦術とCGの合体。
王宮が黄色い菊に埋め尽くされ、そして兵士たちに埋め尽くされる様。
金色の豪華な衣装に深紅の鮮血。
近代劇「雷雨」を元に、時代を違えたものだと知りました。
大学時代、中国人の先生が中国語の授業で、この脚本をテキストに使用していました。
順に当てて口語訳を少しずつさせるのですが、なにせ難解で辛かった。
自分が当たりそうな部分だけを訳すのが精一杯で、ストーリーを把握していた記憶なし!
授業前の休み時間に出席番号が近いクラスメイトたちで集まって、前後の流れを確認することしばしばでした。
えっ、そんな筋なの!?的な驚きばかりで、
慌てて自分の訳を直したり。
確か不義密通とか裏切りとか愛憎入り乱れた家族劇で、最後はあっけなく皆死んじゃったのではなかったか?
いや、雷雨に当たって火事か?
とにかく、毎時間ドラマチックな出来事があり、台詞も罵ったり嘆いたりで、
本当に楽しくない授業でした。
でも厳しかった絶対日本語話さない先生のこと、今でも忘れないし好きだったんだよね、意外に。
なんてことを思い出した映画鑑賞でした。