子どもの頃、本当によく本を読む子でした。
両親のおかげで、家にはたくさんの本があり、
児童書が定期的に届いていました。
少し大きくなって学校や、公共の図書館を利用するようになると、
私の空想の世界は宇宙規模で広がりました。
家に籠って読書ばかり、というわけではなく、
外で友達たちとくたびれるまで遊んでいたはずなので、
いつ読んでいたか思い出せないのですが。
欲しいものは?と聞かれると、必ず「本」と答えていたし、
本屋さんは夢のように素晴らしい場所でした。
最近、突然思い出したフレーズがあり、
あるいはそれは思い出した「空想の世界の場面」だったかもしれないのですが、
(しかもそれがなんだったかもう忘れてしまった)
かつて構築された、私の広大な空想の世界が懐かしく、
児童書を図書館で借りてきました。
何度も繰り返し読んだはずの、『モモちゃんとアカネちゃん』です。
館内のパソコンで検索しても、古い本だからか書架になく、
司書の方に中の保管庫から出していただきました。
初版は1974年とあります。
松谷みよ子さんの作品です。
開いてみると、大きなフォント。
すべての漢字にふりがながついています。
靴下の「タッタちゃん」と「タァタちゃん」の名を見つけました。
「会いたかった」思わずそうつぶやいてしまいました。
今夜、窓を開け放って涼しい風を待ちながら、読んでみたいと思います。
欲張って、他にも『あしながおじさん』、『エルマーとじゅうろっぴきの竜』も借りました。
どれも、実家のどこかに眠っているはずなのだけど。
今、わくわくしています。