夏を知らせる私にとって夏を知るものは、 これです。 まだ小さいけれど、色づき始めた桃の実。 既にほんのり麗しい芳香を漂わせています。 湿った土が放つもんわりとした水蒸気と濡れた緑と桃の若い匂い。 また夏がやってきた、と早くもだるい思いを巡らせる夕方でした。