(続) Patent Term Adjustment (PTA) 計算ソフトの問題 | The U.S. Patent Practice

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以前Blogでも取り上げましたが、昨年、USPTOのPTA計算ソフトの不具合があり、公式に通知されたPTAの日数に誤りがあることが発表されていました。

 

 
今でも時々問い合わせを受けるので改めてまとめておきますと、影響を受けるのは、2024/3/19~2024/7/30の期間に発行された特許となります。
 
このソフトのエラーのみに関連するPTA期間の修正は、特許発行から7か月以内であれば、庁費用なしに行うことができます。
Accordingly, any request for reconsideration where the sole reason for contesting the PTA determination in this patent is a calculation error in the amount of “A” delay and “Overlap” can be filed without a fee within seven months of the date the patent was granted. 

(USPTO: Coding Error Impacting USPTO Patent Term Adjustment Software)

 

ただ、この問題の厄介なのは、PTA計算は複雑で、USPTOの数値に頼らず計算しようとすると、それなりの時間と手間がかかること、すなわち、訂正が必要なのかどうかをノーコストで確認することが難しいことです。

 

唯一のGood Newsとしては、計算が誤っているケースは限定的とレポートされていることです。従いまして、現実的な解としては、存続期間がクリティカルな超重要案件に絞って、PTAが正しいかレビューをした上で、必要であれば訂正をリクエストするのがよいかと思います。