焚き火マシュマロ焼き鳥 | 死別シングルファザーの現実…逃避…

死別シングルファザーの現実…逃避…

こんなはずじゃなかった。1年半経つけど、この現実を受け入れられなくてブログやります。誰にも言えないから。

近所に保育園から一緒の友達が住んでいる。その友達の印象はずっと変わらない。大人しくてマイペース、とにかく無口。身体は大きくて髭面で熊みたい。でも、蜂蜜を食べているプーさんみたいに敵意がない感じ。今までは、会えば挨拶して話すだけだった。子どもの頃からの友達だから、何年会ってなくても分かりあえてる感じで、昨日も会った感じで話して、またねってバイバイしてた。お互い子どもが手を離れて仕事も定年したら遊ぼうねって言ってた。そんな風に軽く未来を想像して呑気に過ごしてた。それが気分が良くて、友達も俺も順調に人生やってて、お互いに順調なのを確認して安心してたんだな。幸せだったな。

俺がこんな事になってからは、日曜になると何かと用事を見つけて俺の家に来てくれる。でも、とにかく無口なプーさんだから何も話さない。必然と俺が話す役割になる。俺も無口になってたから、上手く話しが出来なくて変な感じだった。でも、話してたらちょっと昔に戻った感じがして元気が出た。プーさんは、それでも無口。だけど、それが良い。

俺が焚き火がしたいと言ったらプーさん家の庭でやってくれた。焼き鳥をずっと焼いてくれてた。プーさんの家族は、俺の子どもにも優しくしてくれた。子どもも高校生のお兄ちゃんと遊べて喜んでた。俺達に本当に優しくしてくれた。感謝しかない。


俺達は、こうなってから毎日一日一日をどうやって過ごして良いか分からないでいる。そんな俺達に、何も考えなくて良い一日を作ってくれた。とにかく無口で何も聞かないし言わないでいてくれる。それが本当に助かる。

俺達の頭の中はぐちゃぐちゃだから、考えても答えなんて出ないのにずっと考えちゃうから。

何も考えないで良くて、ただやり過ごす時間を作ってくれて有り難い。俺は、火を切らさないように薪を焚べて。子どもは、マシュマロを焦がさない様に焼く。プーさんも焼き鳥を焼く。時間を忘れてやってしまった。


待ってる人が居ないから、暗くなるまでやっちゃった。俺は馬鹿やったなと反省した。プーさん家に甘えてしまった。馬鹿だな。


子どもと手を繋いで歩いて帰って来た。子どもが今日は楽しかったーと笑顔で言ってくれた。風が冷たくて焚き火で暖まったのに寒くなってしまった。歩きながら暗い俺達の家を見て悲しくなった。待ってる人が居ないのは、やっぱり寂しい。遅すぎって怒られたい。


こんなはずじゃなかったのにな。

軽く想像してた未来はこれじゃなかったな。


現実は、厳しいな。