剱岳を望む稜線でトレーニング山行

 

 

【2019.07.13(土)】

 

海の日の三連休

さて何処の山へ?と考えるも、

まだ梅雨明けしていないので

どこの山も天気はイマイチ。

 

天気が良ければ

北アのバリエーションへ行きたかったのだが

仕方がないと諦める。

 

バリエーション山行は梅雨明け後のお楽しみとし

この週末も北アでトレーニング。

 

連休中最も天気が良い土曜日に

日帰りトレーニングしてみる。

 

トレーニングの目的は

夏のバリエーション山行を楽しく歩けるように

体を慣らすこと。

 

なので、登る山には

・標高2800m以上の高さ

・10時間以上のロングルート

・標高差1500m以上の登り

という条件を合わせ持つところを選ぶ。

 

さらに欲を言えば

樹林帯歩きは極力少なく

稜線歩きを長く楽しめる山。

 

そんな欲張り案に適う山はないかと

チビさんとあれこれ考え、探し出したのが

鹿島槍ヶ岳のピストン山行。

 

扇沢をスタートし、

柏原新道を登って稜線に上がり

爺ヶ岳を超えて鹿島槍へ。

 

日帰り用の軽装備であれば

稜線までは2時間ちょっとで上がれるし

そこから鹿島槍山頂までは

3時間もの稜線歩きが楽しめる。


ということで

金曜の夜に東京のチビさんの家を出発し

途中で仮眠を入れつつ長野の大町へ。

 

登山口の駐車場に車を止め

サッと準備し

7時50分に扇沢登山口をスタート。

 

最初の樹林帯をチャチャっとやっつけ

2時間ちょっとで種池山荘に到着。

 

一休みしてから

お楽しみの稜線歩きへ。

 

 

 

 

といってもガスが多くて展望はイマイチ。

分かっちゃいたけど、ちょいと凹む。

 

種池山荘から鹿島槍までは往復6時間くらい。

 

それだけ歩いていれば

少しは展望が望めるかも。

 

そんな期待を込めつつ

爺ヶ岳の登りに取り付いた。

 

 

 

 

でもって30分で爺ヶ岳山頂到達。

 

2月の積雪期にも登っているので

5ヶ月ぶり。

 

晴れていれば素晴らしい展望なのだが、

ガスでなんも見えんので

トレーニングに徹しサクサク進む。

 

冷池山荘を過ぎ、

いよいよ鹿島槍へ最後のひと登り。

 

かなり疲れが出てへとへとなところに

突然花畑が現れ、気分が和らぐ。

 

 

 

花畑の主な花はハクサンイチゲ。

その他の花の名は、知らんし。

 

 

 

花に癒してもらいつつ

最後のひと登り。

 

本来、我々の癒し係はボブ君なんだけど

ボブ君、チビさんのザックの中で

いびきかいて寝てるし。

 

 

 

汗ダクダクかきつつ登り進み

5時間10分で鹿島槍ヶ岳山頂到達。

ボブ君、お目覚め

 

 

 

 

あたりはガスガス...

と思ったら

あれよあれよと雲が切れ

剱立山が現れた。

 

 

 

なんともラッキー!

 

夏に狙っている北方稜線も見渡せ

気持ちが盛り上がった。

中央は三ノ窓雪渓、その右は小窓雪渓。 どちらも氷河

 

 

 

 

ガスで見え隠れする剱岳を眺めながら

鹿島槍の山頂でのんびり。

 

 

 

30分程山頂で休憩したあと

下山開始。

 

 

 

 

復路の爺ヶ岳越えは厳しかった。

 

 

 

 

バリエーショ山行のためのトレーニングと思って

頑張って爺ヶ岳を越えた。

 

 

 

16時前に種池山荘に戻った。

 

ここまで来れば、

あとは歩きやすい柏原新道を下るのみ。

 

と思っていたが、疲労のせいか

柏原新道の下りは意外にもきつかった。

 

こんな所登ってきたか?とか

こんなに長かったっけ?

などと愚痴タレながらヨタヨタと下る。

 

やっとの思いで17時50分に登山口に戻り

鹿島槍ヶ岳トレーニング山行を終えた。

 

山行時間は休憩込みで10時間。(CT14:45)

最大標高差は1550m。(累積2300m)

 

数値的にはまずまずの山行となったが

疲れっぷりがイマイチ。

 

もう少し楽にこなせると思っていたのだが

結構バテた。

 

もうちょっとトレーニングが必要かも。

 

それが分かっただけでも

トレーニングとしては十分な成果。

 

おまけ的ではあるが

山頂では剱岳北方稜線も見渡せたし

まずまずの鹿島槍ヶ岳、トレーニング山行だった。

 

それにしても

梅雨はいったいいつ明けるのやら・・・

 

 

 
お次は
いずこの山へ...