ニ週前に敗退した中央アルプス 越百山

日帰り登山に再挑戦!

 

 

 

【2019.02.10(日)】

 

この週末の三連休は

連休二日目の南ア、中ア方面で天気が良いとの予報が出た。

 

今年の冬はホント晴れる日が多い。

 

例年であれば

一、二月の降雪期は天候が安定せず

山に登れないことが多いのだが

今年は毎週のように雪山登山を楽しめている。

 

今週末も晴れるとあらば

このチャンスを逃すわけにはいかない。

 

今回は二週前に敗退した

中央アルプス 越百山に再挑戦することに。

 

二週前の前回は、林道の閉鎖や

新雪のハードラッセルに阻まれ

越百小屋に上がったところで敗退となった。

 

今回はそういった環境条件を加味したうえで

山頂到達に向け準備を整えた。

 

土曜の午後

鼻息荒げてチビさんと木曽福島に入り

前回同様道の駅で車中泊。

 

19時過ぎに就寝。

 

しっかり睡眠をとることも

ハード山行への備えの一つ。

 

日曜は真夜中の1時に起床。

 

まるで遠足前の小学生のように

目覚ましのワンコールでスカっと目覚める。

 

車で伊奈川林道を上がり

伊奈川ダム手前の林道ゲートに2時前に到着。

 

前回は全く車がなかったが

今回はなんと6台も車が止まっていた。

 

既に数組のハイカーが入ったようだ。

 

ハードラッセル覚悟で来たのに

ちょいと拍子抜け。

 

準備を整え2時20分にゲートを出発。

 

ここから標高差1800mを登り上げ

越百山山頂を目指す。

 

チビさんは越百山は三度目の挑戦。

 
一度目は登山靴を忘れてDNS。
二度目はラッセルに阻まれDNF。
 
今回は天候よし、
トレースも登山靴も有りの好条件。
山頂到達の可能性は大きい。
 
1時間20分の林道歩きを追え
登山道に入った。
 
真っ暗な山道を黙々と登り進む。
先日読んだ角幡唯介の「極夜行」の気分に浸る。
 
スタートしてから4時間が経過。
 
夜の明けぬ冬の北極圏を旅する極夜行とは異なり
朝になれば夜は明ける。
 
あたりが見渡せるようになると
気持ちが和らいだ。
 
太陽のありがたみを感じる。
 
 
 
 
坂の傾斜が増し始め
難所の福栃山の登りが始まった。
 
前回はこのきつい傾斜に新雪の深いラッセルが加わり
体力と時間を使い切って敗退となった。
 
今回は先行者のトレースがあるので無問題。
 
有り難くトレース辿らせていただき
5時間で越百小屋に到着。
 
 
 
二週前より1時間40分も早い小屋到達。
これがトレースの有無による差。
 
一休みして行動食でパワー補給。
防寒装備を整え山頂目指して出発。
 
30分ほどで樹林帯を抜けると、
冬のアルプスらしい見事な展望が広がった。
 
 
 
風は強かったが
厳冬期のアルプスとしては標準レベル。
 
 
 
 
天気は良かったが
既に6時間以上登り続けており
かなり疲れが出て息が乱れた。
 
目標の山頂はもう少し。
 
 
 
 
きつい傾斜に
徐々に脚色が鈍り始めた。
 
 
 
 
ゼーハーと肩で息をしながら慎重に登り進み
スタートしてから6時間半で越百山山頂に到達。
  やっと着いた。
 
 
 
 
チビさん、
三度目のチャレンジで越百山制覇!
 
 
 
 
予報通り素晴らしい青空の下
360度ぐるりの大展望が広がる。
 
 
 
 
特に稜線の先に繋がる
仙涯嶺、南駒ケ岳の景色が素晴らしい。
 
 
 
 
ここに登る前は
山頂到達後に余裕があったら
仙涯嶺まで行ってみようか、
なんて話してたけど、全くもって余裕なし。
 
 
 
 
山頂の気温は−15度。
 
冷たい風に吹かれれば
体感温度は−20度くらいか。
 
鼻毛も凍る寒さ。
 
そんな寒さに負けず
広い山頂をあっちへウロウロ、
こっちへウロウロ、
絶景をカメラに収めようと動き回る。
 
 
 
 
 
20分ほど山頂を楽しみ
寒さも限界となり、下山することに。
 
 
 
 
下りはかなり迫力がある。
慎重に一歩ずつ。
 
 
 
 
こういう雪の下り傾斜は苦手。
風に煽られ、へっぴり腰でよろよろ下る。
 押すな、押すなよ!
 
 
 
 
ドキドキしながら危険箇所を無事通過。
あとはのんびり景色を楽しみながら。
 
 
 
 
厳冬期のアルプスを登りきった達成感を味わいながら
ゆっくりと...
 
 
 
小屋まで下って一休み。
 
温かいお茶を飲みながら
登った山を眺める。
 
これ、最高のひととき。
 
 
 
 
その後は一気に山を下り
13時40分にゲートに戻った。
 
11時間20分の山行を終えた。
 
長丁場ではあったけど
トレースのおかげで
予定より早く下山することができた。
 
ラッセルしてくれた先行者に感謝。
 
 
今日もいい山行だった。
 
 
お次は
いずこの山へ...