【2018.06.24(日)】

 
夏の岩稜山行に向け、今週も山を楽しみながら体作り。
 茂倉岳から武能岳、清水峠を眺める。最高のトレイル。
 
 
 
 
右足首骨折の回復具合は順調。
特に山に登った後はかなり調子が良くなる。
 
ということで
この週末もリハビリトレーニング山行へ。
 
久しぶりにテント泊山行に行きたかったのだが
梅雨のこの時期、
土日とも晴れることはなかなかない。
 
今週末は日曜のみ晴天予報が出た。
 
日帰りでしっかりトレーニングできるルートを探し、谷川岳馬蹄形周回ルートをチョイス。
 
リハビリでCT17時間半のコースはどうよ?
って思ったけど、
前週の常念-蝶ヶ岳周回をやれたので大丈夫・・・きっと。
 
前日土曜は天気が良くないので
つくばの遊歩道ランで事前調整。
最近、走る楽しさも覚え始めた。
 
 
 
 
その後、「がむしゃ」でスタミナラーメン食べてから水上へ移動。
週に一度はスタミナラーメン。35年前からスタミナ中毒。
 
 
 
 
途中の道の駅で車中泊し
日曜の朝3時に起きて白毛門登山口駐車場へ。
 
準備を済ませ4時に駐車場をスタート。
先ずは西黒尾根を登る。
 水1.5Lを含めザックの総重量は3.8kg。 ULハイカーを目指す。
 
 
 
 
馬蹄形縦走路は時計回りだと17時間半のコース。
 
この時期は日が長いので、18時までに下山できればいいとの考え。
 
4時スタートで18時下山とすると
CTの約8割の14時間で歩かなければならない。
 
2年前にここをテント泊装備で歩いた際、
日帰りでもやれるという感触は掴んでいたので何とかなるかと。
 
 
西黒尾根を軽快に登り
先ずは谷川岳をやっつける。
 主脈縦走路方面
 
 
 
 
谷川岳の良さは、
谷川岳のピークから先のルートにあると思っている。
 
主脈や馬蹄形など
谷川岳を過ぎてからは静かで展望良き笹の稜線がずっと続く。
 一ノ倉へ向かう
 
 
 
 
谷川岳の両ピークをさらっと越え
岩尾根の気持ち良い稜線を進み
一ノ倉、茂倉岳のピークへ向かう。
 
 
 
 
 
茂倉岳の山頂からは、これから歩く美しいグリーンロードが見渡せた。
 
ここから先は極上のトレイルが続く。
  一ノ倉岳を過ぎると雰囲気が変わる。ここからが面白い。
 
 
 
 
武能岳が近づく。
標高は1760mほどの山だが、形が良くて迫力のあるいい山だ。
 山岳重畳の景色が美しい
 
 
 
 
馬蹄形縦走路中の数ある山の中でも、
この武能岳は一二を争う美しさ。
稜線を大きく広げて迎えてくれる。
 
 
 
見た目はいい山だが、登るのは大変。
 
小さなピークを乗り越えながら、
汗だくになって武能岳山頂へ向かう。
 
 
 
 
武能岳山頂に達し先のルートを見下ろすと
眼下には素晴らしいトレイルがまだまだ続く。
 
 
 
 
 
気持ちよく笹尾根トレッキングを楽しんでいたのだが、
この時点で問題が二つ浮かんだ。
 
一つは、天気が良すぎて水の消費量が多く
縦走後半にウォータートラブルに陥る可能性が出て来た。
 
二人で2.5Lの水を持ってきたが
当然それだけでは足りず、途中で補給する予定。
 
この先の蓬ヒュッテで飲料水を購入できるし途中には水場もあるのだが、
それでも想定外に水分消費が多くて
後半のことを考えるとちょいと不安になる。
 
 
 
 
 
もう一つは、山行タイムの問題。
スタートから谷川岳山頂までで二時間のマージンを得たのだが
オキノ耳から先は殆どCT通りで時間短縮できていない。
 
だが、行程が長いので焦らずマイペースで進むのみ。
 
もし日が暮れたらヘッデン点けて下ればいい。
馬蹄形やるからにはそれくらいは覚悟の上。
 歩いてきた道を振り返って。一ノ倉、茂倉岳が大きい。
 
 
 
 
蓬ヒュッテに着いたらコーラを買ってガブ飲みしようって話しながら歩く。
 
ヒュッテに到着すると「コーラ400円」の表示が目に入った。
やったね!
 
 
 
 
小屋に入ってコーラを購入、と思えど
なんと、小屋番さんがいない。
 
周囲を見渡すも小屋番さんの姿はない。
 
他の馬蹄形ハイカーも我々同様
ここでの飲料水購入を期待していたようで
みんなで凹む。
 
ここでの水分補給を諦め
この先の清水峠の水場を目指すことに。
 気持ち良いグリーンロード、ほんといい道だわ。
 
 
 
 
飲料水を補給できなかったのは痛いけど、
この開放的なトレイルはそんな辛さをも紛らわしてくれる。
 七つ小屋山への登り。この牧歌的な雰囲気がたまらない。
 
 
 
 
2年前にこの馬蹄形をテント泊装備を担いで歩いているし、
前週は北アの12時間縦走もこなしているので
今日の馬蹄形縦走もそれほど難しくはないと思っていた。
 
が、実際には予想以上の疲労感。
 
その原因は暑さ。
  夏だ!
 
 
 
 
標高2000mに満たない笹の稜線は
とにかく暑い。
 
歩き始めて既に7時間が経過。
樹林帯は全くないので、日差しをずっと浴び続けている。
これって結構キツイ。
 朝日岳はまだまだ遠い。
 
 
 
 
こまかなアップダウンを繰り返した後に
清水峠の小屋を目指して一気に山を下った。
 
でもって作業小屋の裏手の水場で湧き水をがぶ飲み。
 
 
 
 
生き返った。
ペットボトルに水を満タンにして後半戦に挑む。
 水場に救われ元気復活!
 
 
 
 
清水峠から朝日岳までは500mの登り返し。
昼過ぎの炎天下の激登り。
 
既に8時間以上歩き続けた体に、これは応えた。
 
 
 
 
暑さと疲労でヘトヘト。
 
これを登りきればもう登りはない。
と思ったんだけど・・・
 朝日岳山頂付近は、ゆるやかな湿原帯
 
 
 
 
ウスユキソウの群落に出迎えられ
朝日岳の山頂に到達。
 
が、その先のルートを眺めて愕然とした。
 
下りながらも小ピーク越えがいくつもあった。
しかも遠い。
 
そういえばこんな感じだったなって
2年前の記憶が今更ながら蘇る。
 白毛門
 
 
 
 
だが、清水峠で水をたっぷり飲んでからはだいぶ歩様も良くなり、
CTを上回るタイムで歩けていた。
 
この分なら18時には下山できそう。
 朝日岳を一旦降って笠ヶ岳への登り返し。
 
 
 
 
笠ヶ岳や白毛門のピークを越える。
 
午前中であれば谷川岳の見事な景色を眺められるのだが、
午後は逆光になってしまい景色もイマイチ。
 
朝のうちにここを通過できる反時計回りなら、
逆光にはならないのでずっといい景色を望みながら歩けるのだろう。
 
馬蹄形縦走は反時計回りが正解なのかも。
事前の調査不足だな。
 ラストピークの白毛門で。バックは谷川岳のシルエット。
 
 
 
兎にも角にも、馬蹄形縦走路のピークを全て制した。
 
谷川岳以外ではあまり人に会うことはなく、
静かなハイクを楽しむことができた。
 
最後は白毛門から一気に下り
予定通り18時に登山口駐車場に戻った。
 
行程14時間、距離24km、累積標高2500mは
前週の常念-蝶ヶ岳をはるかにしのぐキツさ。
 
このキツさに耐えられたのは、
馬蹄形縦走路の素晴らしい景色があったからこそ。
 
こういう長い縦走を一本やっておくと
体が慣れて今後の山行が楽になる。
 
夏の山行シーズンを前に
いいトレーニングができた。
 
骨折した右足の筋肉もだいぶ戻ってきた。
ただ、まだ足首の痛みは残っているので下りのペースが上がらない。
 
今回のような一般ルートなら問題はないが、
好きな岩稜バリエーションには
この痛みがなくならないと挑めそうにない。
 
とにかく今は、
リハビリトレーニングに励むのみ。
 
 
足よ、早よ良くなれ!
 
 
お次は
いずこの山へ...