【2017.11.12(日)】
トレーニングがてら快晴の南アを楽しみに鳳凰山へ。
この週末日曜は晴天予報が出たため
前週同様初冬のアルプスを日帰りで楽しもうと計画。
これまでずっと北アにばかり登ってきたので
たまには南アでもってことで
展望を楽しめる鳳凰三山周回コースをチョイス。
青木鉱泉からドンドコ沢を登って
三山を縦走して中道を下るコースは
標高差1700m、CT12時間のハードコース。
晴天の南アの稜線歩きを楽しめ、
しかもトレーニングになるとあれば
まさに我々の希望通り。
土曜のうちに韮崎入りし、道の駅で車中泊。
4時前に青木鉱泉ヘ行き
チビさんと二人、4時半にスタートした。
青木鉱泉の標高は1100mあるので
夜明け前の気温は都心の真冬ほどに低い。
この寒空の中、真っ暗な道を歩いて行くのは
決して楽しいものではない。
だが、青空の下に広がるアルプスの大絶景を眺められるのであれば、
朝の早さも苦にはならない。
見上げれば空には満天の星。
今日も稜線から大展望を望めることは
間違いない。
夜が明け、朝の清々しい山道を登り進む。
三時間ほど登ったところで振り返ると
山友のロイさんが後を追って登ってきた。
ロイさん登場!
前日にロイさんを誘ってみたところ
忙しいにも関わらず
都合をつけ同行してくれることに。
但し4時スタートには間に合わないので
少し遅れてスタートして後を追うとのこと。
一時間遅れでスタートしたのに
追いついちゃうんだから
ロイさん、やっぱ本気出すと凄いわ。
その後はいつもの如く
ロイチビコンビの弾丸トークを飛ばしながら
お気楽山行。
5時間かかってようやく鳳凰小屋に到着。
鳳凰三山の稜線までまだ一時間もある。
やっぱり標高差1700mのコースは厳しい。
夏の山行で鍛えた体力なんて
山をひと月休んだだけで
すっかりリセットされちゃうんだから
悲しいもんだ。
オベリスクの基部で一休み
悪天続きで山に行けなかった10月は
ラントレなどで体力維持に努めてみたものの
やっぱり山の体力は
下界で鍛えたそれとは別物。
50過ぎの体なんて
衰えるのはあっという間だって
思い知らされる。
前夜2時間しか寝てないロイさんは一眠り
これから雪山のシーズン。
アイゼン、ピッケル、スノーシュー、
テン泊になれば厳冬期シュラフに防寒グッズ
などなど・・・
雪山装備は荷の重量が増えるので
夏山より遥かにパワーが必要。
ということで
雪山シーズン前の晴れた週末は
こうやってトレーニング山行に励む。
常に体力を維持していれば
日帰りでアルプスやれたり
土日の二日でバリエーションやれたり
三連休ならロング縦走にも挑めたりと
限られた休日の中で
山行範囲に広がりをもたせることができる。
週末の晴天のチャンスを
有効活用するためにも
やっぱり体力的準備は日頃から。
やっとの思いで
地蔵岳、赤抜沢の頭に達すれば
期待通り甲斐駒、仙丈に白根三山の大展望。
これこれ!
朝一で苦労して登って来る価値は
この大展望に有り。
欲を言えばもう少し雪が欲しかったか、
なんて・・・
寒風を浴びながら稜線を歩き進み
鳳凰三山最高峰の観音岳に到着。
8時間かけて標高差1700mを登りきった。
予想より時間がかかったし疲労も大きい。
おまけに高山病っぽくて少し頭が痛い。
トレーニング山行としてはグダグダな感じ。
だが、
遥か北アまで見渡せる展望は期待以上。
山頂の大岩の上でしばし展望を楽しむも
気温が低いのであっという間に体が冷える。
体が冷え切らぬうちに
最後の峰、薬師岳へと向かった。
薬師岳へ続く稜線も素晴らしい。
正面に富士山、
振り向けば
観音の山肌にニョキニョキ生えた奇岩郡。
周囲はぐるりと名峰どもが並ぶ。
今日のように快晴ならば
抜群の展望を楽しめる極上のルート。
観音岳を過ぎればもう登りはない。
あとは下るだけっていう安心感が
稜線歩きを更に楽しくしてくれる。
薬師岳ののっぺりとして
どこがピークなのか分からぬ頂に達し
鳳凰三山を制覇。
けど、今回の山行目的は
三山制覇ではなく1day周回縦走。
これから1700m下るってかなり厳しい。
三人で話をしながら気を紛らわせつつ
長い尾根を下り
16時半に青木鉱泉に戻った。
トータル12時間の山行はCT通りって
頑張った割にペースは上がらなかった。
でも、12時間歩き通せたってことには満足。
50過ぎの爺さんにスピード要求しても
無理だし。
スピードがない分は、
体力&持久力でカバーだね、なんて!
兎にも角にも
稜線で大展望を得られた満足感と
周回縦走をやり切った達成感に包まれながら
鳳凰山を後にした。
下山後は温泉入って
小作のほうとう食べて〆!
こんな我々に
いつも付き合ってくれるロイさんに感謝。