Birthmark。 | ありがとう。大好き。~巨大色素性母斑と生きる~

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みんなの共通点は「命」です。
さぁ、笑おう!

先日、Birthmarkの洋書をブログで紹介した時にちょっとだけふれた、「Birthmark」という単語を知っていたから素敵な出逢いがあったという話。



ゴールデンウィークの旅行中。

旅行先の空港で、預けた荷物をピックアップしているパパを待っている間、眠っているまめを抱っこしてベンチに座っていた。


まだ体調が本調子でなかった私は暴れんぼちゃんのまめとのフライトでぐったり。

私はもう疲労で放心状態で、そしてまめの重さで腕をふるわせながら、でも寝ているまめが息苦しくならないように顔をなるべく上に向けて、パパを待っていた。




すると、隣に座っていたご高齢のお婆さんが何かを私に言いながら、まめの顔をそれはそれは優しく撫でてくれた。

彼女が話している言葉は、おそらくベトナム語。

私には全く解らないが、ゆっくり優しく話してくれる内容は「どうしたの?転んだの?ぶつけたの?」と心配してくださっているご様子だった。


困ったなぁ…。

私はベトナム語で説明出来ない…。

こんなに優しく心配してくださっているお婆さんに、ちゃんと伝えられないなんて苦しいよ…。



でも、私は片言の英語で説明してみた。

お婆さんが英語が解るのかどうかも不明だし、解ったとしても私の英語力ではちゃんと伝えられないのだけど。

「This is Birthmark.」

お婆さんの優しい眼差しの目を見て、言ってみた。

ゆっくり頷いてくださる。


「She was operated.」と言って、手術の傷跡を見せた。


お婆さんは、おぉ、こんなに小さいのに…というようなリアクション。




…私の英語力、もう限界(笑)



そのあとは、日本語と英単語で「でもね、この子はとっても元気!手術してこのアザを小さく小さくして、キレイに消えちゃうの!だから大丈夫!心配してくださって有難うございます。」という意味のことを一生懸命伝えた。


伝わったかどうかは…

解らない。


私もお婆さんの言っていることは本当は解らないし、こう思ったのは私の都合のいい解釈で、本当は酷いことを言われたのかもしれない。

本当のところは私には解らない。




でも、あのお婆さんの優しい眼差しと、まめの顔を撫でてくださった優しい手は、絶対にまめを心配してくださっている。


(だから、お婆さんがまめのアザを優しく撫でてくださったことによって、まめには更に最強の力が備わったと信じている。だって、そのお婆さん、ナウシカに出てくるババさまみたいだったもん。絶対に不思議なパワーをお持ちなはずだ。)


私が一生懸命英語でお婆さんとお話をしている時に、ふと視線を感じ、その方向を見るとひとりの女性と目が合った。


国籍は解らないけれど、英語圏の方かな?私とお婆さんのやり取りと、私の一生懸命英語を聞いていたのだろう。

全てを察して笑顔で言ってくれた。


「She is so beautiful.」


って。




彼女はまめのことをとっても美しいって言ってくれた。


私はとっても嬉しかったんだけど「thank you」としか言えなくて。

でも、いっぱいの感謝の気持ちを込めて有難うを伝えた。



あぁ、もっと英語が話せなくては。

このアザのことを誰に聞かれても、ちゃんと伝えられる私でいなくちゃ。



本気で思った。


私が、まめを連れての初海外で思ったことは、日本でも、海外でも、皆反応は同じだということ。


けげんそうにジーッと見てくる人もいれば、「どうしたの?」と心配して聞いてくる人もいるし、アザなんか何も気にしないで「可愛い!可愛い!」とまめの遊び相手をしてくれる人もいる。


ただ、聞いてきてくれた人に、私がちゃんと説明出来ないというのが、日本と海外での大きな違いだった。



悔しいと思った。

本気で、本気で、悔しいと思った。






あ。

今思い付いた。


アメリカの従妹にまめのアザを説明する英文を教えてもらおう。

先ずは丸暗記でもいいや。

今の私が出来ることは丸暗記レベルだけど、何もしないよりは絶対にいい。



心配してくださる人は、海外にもいてくださる。


だったら、まめが今どれだけ頑張っているか、そして今の医療でどのくらいキレイになるのか、大丈夫だということ、心配してくださって有難うという気持ち、ちゃんと伝えなくちゃ!


それは、頑張っているまめの為に、私がやらなきゃいけないこと。






アザとは関係ない話なんだけど、この前銀座の博品館での出来事。


ここ数年の銀座は本当に中国人で溢れているのだけど、博品館もオモチャを購入する中国人の家族連れで大賑わい。


そこに、日本の昔ながらのキツネのお面をずーっと付けてオモチャで遊んでいる女の子がいた。

プリキュアとか、アニメのキャラ面じゃなくて、昔ながらのキツネって渋いね!と思いながら微笑ましく見ていると、どうやらまめと遊んでくれている様子。


顔も見えなければ、言葉も発してくれないので謎だらけだが、多分、中国人の女の子。


まめと売り場の展示してあるオモチャで一緒に遊んでいる。


私、大学時代の第二外国語、イタリア語と中国語とりました!

活用するのは今しかない。


私「ねぇねぇ、中国人?」

キツネ子ちゃん「そう。中国人。この子は?」

私「日本人。」

(↑勿論実際は中国語で。)



やった!会話成立!!

因みにこの会話、教科書の最初の最初に出てきたやつだから今でも覚えている(笑)


まめにも「謝謝~♪」って言わせたよ。


国際交流ー!


その子は、キツネのお面を付けたまま、お母さんと一緒に去って行きました



どこの国でも、優しい子は優しい。



まめもこれから、優しい女の子日本代表として外国人旅行者の人達と接してほしいな。





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