今年度に入って2台目のレカロシートが入ってきました。

2か月前はジムニーに乗せてあったシート、今回はフェアレディℤに乗せてあるそうです。

この走り屋御用達のレカロシート、最近残念なニュースが入ってきましたね

基本的なスタイルは変わらないようですが、今回のシートは何年製作の物でしょうか?

座面の沈み受けにウェービングテープを使ていた部分の変更品パーツ(何て呼ぶのだろう?)

このゴム部分が裂傷破損しています。

以前に張替えしたポルシェ911Sのレカロのようにウェービングテープで直すことも

考えましたが、ダイメトロールと言うシートゴム素材に交換することにしました。

手持ち在庫は柔らかめのシートなので、2重にして使用することにしました。

縫い目から切れる気配の無いしっかりした素材ですが、シングルステッチ補強をして

ワイヤー引きフックを通す時も地糸を切ることが無いように細めの目打ちで織り目を

広げるようにフック金具をセットします。

量産車と異なる汎用シートと言うことで随所に工夫を凝らしたレールを

元通りに組み戻して完了・・・しかし、このシートとウレタンに若干の隙間があり

気になるので、幸いレカロシートは、メインとコーナーが分割部品で間があるので

そこから、補充できるような15㎜厚のチップウレタンをおまけに渡すつもりです。

座ってみた感想を聞いてみたいと思います。

 

 

GWの更新以降、梅雨明け前にと言う、多数のバイクシートの張替えをしている所

山中湖でウェークボードを引っ張るプレジャーボートの張替え依頼が入ってきました。

ワゴン車で何回かに分けて搬入された大小のパーツは20点ほどになります。

船首の部分はわかるのですが、組み合わせがわからないパーツが色々あって

困ります(苦笑)

送っていただいた図面から配置してみましたが、組付け方向とか細部で

腑に落ちない箇所がある中で取り掛かりました。

依頼された方もこだわりがあって、ただ同じように復元するだけでなく

生地はもとより、2色展開で切り替えとパイピングラインも、何度も

足を運んでくれて、指示をいただきました。

選んだ生地は、シンコールの船舶用難燃素材のPVC合成皮革、サザンXの

ダークブラウン色です。

簡単なパーツから進めていきましたが、工業製品とは違って、左右対称であるべき

部分などは微妙にとは言い難いほど異なっていて、結局、1パーツごとに、それぞれ

型紙を取り出す作業となりました。

特に、話していて調子にのってサイドパネルの張り方などは、提案したことを

後悔しそうになりました(特にスピーカー取り付け箇所)

 

ドーム型のエンジンカバーでは密着感を損なわないように縫い代を開いて

補強テープを入れたダブルステッチにしてみました。

このボートに取り掛かっている間に、梅雨入り前に・・・梅雨明けまでに・・・

お盆前に・・・と言うバイクや店舗用の家具などをこなしながら、

指定された検査期日前に引き渡すことができました。

ボートを塗装に出していたところから積み込んだまま、工場に寄って積み込みです。

フォークリフトで各パーツを上げて、指定箇所に並べてくれました。

ドアだと思っていた収納ネットポケットをつけたパネルは運転席から

船首へ抜ける通路の壁だという意味もよくわかりました。(苦笑)

なかなか見る事の出来ない船舶をまじかに見れてちょっと興奮してしまいました

 

漫画、サーキットの狼を読んでいた人にとってはランチアと言えば

ストラトスを思い浮かぶ人が多いかと思います。

今回の張替えは、ストラトス以前、1970年以前のフルヴィアクーペ

のシートです。ヘッドレストが無いだけでなく、ボリューム感のある

変わった作りのシートです。 

特に、背の方はメインとコーナーに隙間があり、抜けています

まとめはタッカー&糊付けです。

写真では判り難いのですが、パイピングはミシンで芯をテープで仮縫いして

止めるのでなく、ホッチキスで仮止めしてありました。

今回は、合皮レザーのシートですが、本革の半裁を持ち込みでの依頼です。

パイピングと用尺の関係で、持ち込みの革に合う合皮はこちらで用意しました。

もちろん私はパイピングテープはミシンで仮縫いします

スソ部分のまとめも今どきの樹脂ハンガーでまとめました。

座の方はパンフレームですが、今どきのパンフレームと

ちょっと違う・・・・

どこが違うかと言うと、モールドウレタンが違うようです。

今の時代は、カバーの引き込み用の鋼線をウレタン発泡時に内包して

あるのですが、これはパンフレームにカバー引き込みワイヤーを

引っ掛ける爪パーツをスポット溶接してあります。

錆びて、欠損している箇所もありましたが小さな穴を開けて

針金で引っ張ります。

メインウレタン部を張り、それからコーナー部のウレタンをセットして

コーナー&マチ部をかぶせます。

乗り降りでヘタっているコーナー部ウレタンを底増ししました

マチの張りは元の接着材から、樹脂ハンガーに変更しました。

こうする事で、張り直しが容易になり、ウレタン補修がやり直せます。

メインの縦キルトは高密度8㎜ウレタンを使用しました。

座って体が当たる部分のみ、預かった革、ぎりぎり足りました(汗)

左座席のウレタンのヘタリが大きく、右シートよりシワが・・

合皮部分もドンピシャって訳にはいきませんでしたが

特に違和感が無いようでホッとしました。

ちょっと明るくなり過ぎたようで、後部席の古さが気になるようでした(苦笑)

50年前の車輛なので、どこかで張替えを行っているようで、接着とか、タッカーとか、量産車では

考えられない張り方のシートでした。

 

しかし・・・

左右のシートで、同じフレーム部位なのに、丸パイプと角パイプと異なっている箇所がありました。

どちらかのシートを乗せ換えでもしたのかなぁ・・・・

今回も、勉強させていただきました