トヨタのトラック、ダイナをベース車両にしたレガードと言う

よく見かけるキャンピングカーのお手伝いをしました。

今回はベースパネルを持ち込まれたベッド1台、ヘッドレスト2個、それと

細かい寸法を記された手書きメモで、6個の包みマット類、計9点、

すべて、新しいウレタンを手配しての製作で気持ちが良い(笑)

 

ウレタンの厚さ(高さ)はもちろん、2層にした質感など確認してすべて

揃ったところでスタート。

中古品の流用でなく、無垢のヘッドレストって入手できるのに驚きでした。

ヘッドレストを張るのって家具を主にしている人たちは、シートの

量産で使用されるJ形、I形の樹脂フック(ファスナー)を入手できなかったり

縫製する際の治具がなかったりで難しいと思います。

簡単な形状のもは、私のところで2種類のウレタンを重ね接着して

カットしました。

カーブ、斜めカットの物はウレタンメーカーに3D図面に書き直したものを

送って専用機でカットしてもらいました。

カバーの生地はシンコールのテキスタイルサンプルから指定された

ものを広げて、簡単なものは型紙を用意することなく、長定規を使って

直書きでカットします。

カーブ物は製図してレーザーカットした型紙でカットします。

ベッドの裏は写真のような布を張って目隠しします。裏側だと言って、

直線で簡単なようでもバランスよくまっすぐタッカー打ちに気を配ります。

車体側に固定用のマジックテープを指示された位置に縫い付けます。

ボディー側の接着タイプのオスマジックテープを付けて納品します。(写真)

ベッドとヘッドレスト以外は同色のチェーンファスナーを切って

目立たない位置に縫い付けましたが、今回のウレタンは硬めだったので

ウレタンを中に入れて角を整えるのに苦戦しましたがどうにかなったと思います。

 

今回は、全9点、福山通運で茨城まで直納しました。

ありがとうございました。

地域振興につながる活動は全国で行われていると思います

山梨県富士吉田市でも特定非営利活動法人かえる舎という団体があります。

私の知っている中でも行政、移住者、地場産業、学校とうまくリンクして

活動を継続しているなぁ~と思っています。

と言うのも、地元の学校の図書館の椅子を、歴史ある地場産業の

織物で張り替えるという活動のマッチングをしています。

そのお手伝いを昨年に続いて今年も行いました。

(昨年の張り替えの様子)

確か、私がお手伝いするのは、今年で4年目になるかと思います。

今年は小学校でなく中学校で、通常の椅子、45脚、丸椅子、5脚

6角形スルール2台の52脚です。

よって、搬出&搬入は車2台で行いました。

いつも思うですが椅子を張るとき、製作側は剥がして張り替えることなんか

全く考えていませんよね~~

とにかく、タッカーのステープルを一本ずつ抜いていくことが

張り替え作業時間の半分以上かかると思います。

そう思っていても、私が新たに張り終えても、使用したステープルは

8000針ほどになりましたが(苦笑)

今回の投稿では少しマニアックな話をしたいと思います。

 

背有の椅子、丸椅子、スツールで富士吉田市内の織物会社、

2社で4種類の反物を使い分けるように依頼されました。

その中で、1反が生地の裏表の見分けの難しい生地がありました。

 

こういう生地は工程を進める内に裏表の識別が混乱してしまいます。

そこで延反して裁断する時に識別できるように、縫製縫い合わせポイントの他に、識別用の捨てポイントを

型紙に入れて裁断します。

私のところではレーザーで写真のようなPET板で型紙を製作して裁断した後、

この型紙を添えて工程を流していきます。

次に、背板ですが表生地を背に巻き込んでタッカー打ちして張った後、

1周パイピングした背布をパイピングの根元にタッカー打ちして仕上げていきます。

この仕上げタッカー打ち、とても技術が必要です。

まず、ステープルを生地に合わせた色でペイントをするのですが

それでもステープルが見えて気になります。

そこで、さらにステープルが目立たない様にするために、私はちょっとしたこだわりが

あります。

一般的に国内で使用されているタッカー針はMAXなどの肩幅10㎜(または4mm)

針鋼材幅は1.15mmのものです。(針長は色々ですが)

この1針の鋼材幅1.15㎜が少しでも細いと目立ちませんよね?

そこで、普通では入手しにくい、21ゲージの肩幅12㎜の鋼材幅0.95mmの

ステープルを使用します。

上の写真で0.2mmの違いが判るでしょうか?(肩幅が違うためエアタッカーも異なります)

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ちなみ、エアタッカーに装填するスティック長では

一般的なものは、100針/本のところ、120針/本なんです。

 

12月中旬に引き取り、1月中旬に無事に納品することができました。

図書館に搬入した写真を送っていただきました。

丸椅子では、とてもかわいい生地で張りました。

かえる舎の方に伺ったところ、ひな人形とか御朱印帳とかの生地を

織っている会社の織物だそうです。

富士山をはじめ富士吉田市のモチーフをちりばめた細かいデザインが

かわいい生地です。

椅子以外に色々なものを作ってみたくなりました。

(昨年の張り替えの様子)

一昨年の張り替え

3年前の張り替え

 

 

編集

昨年末、偶然にも二つの歯科医院からチェアーユニットの張り替えの

電話をいただきました。

2医院とも過去3回以上、張り替えをさせていただいたところです。

いつもと同じ、塩ビレザーが硬くなってひび割れています。

以前に張り替えた物が再張り替えであったり、同じ型の物であったり・・・

やはり、経験ってものすごく大きくて、以前の作品より早く、きれいに出来る事に

なっているように実感します。

歯科医院の張り替えの気が重いところは休診前日の夕方に引き取りに

伺い、休診日に張り替え、開診前に設置するタイトなスケジュールであることです。

今回は気持ち的に余裕があり、お椀状の箇所を接着剤で貼り付けてあるところ

、前回は急いで上手にはがすことがでできませんでしたが、今回はヒートガンで

焙り接着剤を柔らかくして丁寧にはがすことができました。

また、座面ベースのプラスティックに割れヒビが入っていましたが

クルマのバンパーの補修などで使われるプラスティック用ホッチキス?

で補修する余裕ができました。(強度はわかりませんが・・・)