部屋の圧迫感を生み出さず解放感を演出できるのがローソファーです。

今回は長年愛用した本革の一人掛けローソファーです。

高齢になった父親が立ち上がる時に大変そうだから、座面を

10㎝以上、高くあげて欲しい。そして、ひどく傷んでいる訳でないけど

カバーをかけて雰囲気も変えたい。 と言う依頼です。

座面を上げる方法を色々と検討しましたが予算もあることなので

カバーをはがす事をしないで、150mmの椅子足を取り付けることにしました。

最初は木枠に直接メスボルトを椅子底に直に取り付け底脚から出た

ボルトをねじ込む方法で取り付けました。

しかし、椅子生地のスカート部分、隠し布部分などが緩衝して

長く、安心して使って頂くには少し不安に思い、ボルト受けナットを

しっかり固定できる筋交いパーツを作成する方法にしました。

脚は少し内側になりましたがぐらつきが無くなりました。

カバーになる生地はサンゲツの椅子生地から選んだ物ですので

ほぼ、張替えと遜色ない見栄えになりました。

椅子カバーと言っても普通にイメージするカバーでなく、ほぼ張替えと

同じ型紙を作成して太糸で縫製して、パンパンにかぶせてあります。

 

しかし・・・指定された生地を預かった時は、どうなのか~と思った柄の

生地でしたが、出来上がってみると、なかなかですね

シートなどの張替え投稿が続いていますが、実はカバン(バッグ)の

製作も色々と手がけています。(洋服じゃないからね )

バッグの肝(キモ)は取っ手だと思います。

今回は平ベルト系の取っ手でなく、丸芯が入っているものについて

お話です。

丸芯の入っている取っ手は既製品は作りたい色や素材、太さなど

バッグに合わせた物の選定で腐心している人が多いと思います。

そこで、色んな要望に応える為に自作した方が早くて良いものが

出来ることがあります。

今回は革のお話しは抜きに布での取っ手について少し書いてみます。

所有している物の一部ですが写真のようなヒモ折りラッパと言うものを使って

いわゆる4つ巻きコバ縫いヒモを製作して、任意の硬さの中芯を

通します。

今日、ちょっと珍しい治具を久しぶりにひっぱり出してきたので調整しています。

テープをふたつに折って縁を縫い、同時に表返していきます。

帆布を、このような細くて長く裏返すことは不可能だと思います。

これはスペシャルな治具が合って、縫いながら表替えしていきます。

イメージできないかと思いますので、珍しくYouTubeにあげてみました。

タイトルは、「珍しい縫製ラッパ」です。

見てもよくわからないかなぁ~~(苦笑)

 

今までに20台くらいのハーレーのシートだと言われて張り替えてきました。

たぶん、同じシートは無いように思います。

歴史が長く、スタイルも多様で、社外品も多く、それをカスタムさてているものも

あったりするので、種類が増えているでしょうね。

今回のシートもキレイな状態ですが破れています

何か引っ掛けたのでしょうね

今回の依頼者は現行のシートはそのままで、傷物を安く買って

張替えて乗りたいと言う感じです。

目新しいのは裏側のまとめです。

ここまで、裏側に凝ったものも珍しくないですか?

パンフレームにモール溝があり、表皮の切り口をキレイに

溝に収めて角ゴムモールを埋めてビス止めしてあります。

背後のバッチも移植して欲しいとの事で、丁寧に外します。

この金属のバッチを取り付けるのに、真鍮金メッキのパーカー鋲と言うものを

用意して取り付けました。

ハーレーオレンジのタンク色に合わせて似たようなオレンジのパイピングを

して欲しいとの事でパイピングだけのために1.5mのオレンジ生地を取り寄せました。

ほぼ元のシートと同じ縫製&作りで角ゴムモールのネジを合わせ

復元しながら張っていきます。

当てゴムは大小2種類あり、ブラインドリベットも2種類になり

ちょっと径と締め付け厚が難しいサイズで新たに取り寄せることになりました。

これにて、完成です

黒にオレンジのパイピング、キレイですね