あさかぜ1号 博多行 -3ページ目

客車鈍行ののんびり旅がしたかった…

本日のお題:これまでの人生でやり残したと思うこと

もう50数年も生きているので、これまでの人生でやり残したことなんていろいろありすぎますが…
その中でも私が鉄道ファンとして「やり残した」事の一つに、客車による普通列車での旅を楽しむことが数えるほどしかできなかったこと、特に旧型客車によるそれに関しては一度も乗る経験ができなかったことがあります。
私がまだ小学生だった1980年代初め頃は、数こそ全盛期より大幅に減ったとはいえまだまだ客車による普通列車も結構いろいろな路線で運転されていて、旧型客車も山陰や東北地方を中心に最後の活躍を続けていました。
当時の私には、最初のうちは客車鈍行の魅力というものがあまりよくわからなかったものの、鉄道雑誌の列車同乗ルポの記事で当時日本最長距離の普通列車だった山陰本線門司発福知山行824列車などが取り上げられているのを読んで、客車鈍行での旅にブルートレインなどとはまた違った魅力を感じるようになっていきました
途中の長時間停車や時間帯によって社内の雰囲気ががらりと変わること、それに何より新幹線や特急ではなかなか味わえないのんびりと列車の旅を味わう経験など、こんな列車の旅もいいなと思っていました。
しかし、いかんせんまだ小学生の身には、山陰本線などに一人で乗りに出かけていくわけにもいかず、そのうちに旧型客車もイベント用などの目的で残されたものを除き引退し、客車による普通列車自体も平成の時代に消滅してしまいました。
私は結局旧型客車による普通列車に乗る経験はできませんでしたし、旧型客車を置き換えるために登場した50系客車や12系客車改造車の列車も、九州の筑豊本線や久大本線で乗車しただけに終わってしまいました。(青函トンネル区間の快速「海峡」も50系客車でしたが、いわゆる客車鈍行とはまた違った存在なので…)
今にして思えば、せめて大学生になってあちこちへ長距離の鉄道旅に出かけられるようになった頃も健在だった奥羽本線や東北本線北部、磐越西線当たりの客車鈍行には乗りに行っておけばよかったと悔やまれます。
これもまた私のブログではお決まりの「あと10年早く生まれていたら…」にはなりますが、まさにあと10~15年早く生まれていたら、周遊券や青春18きっぷなどを使ってもっと多くの客車鈍行に乗りに行けたのにと、残念でなりません。

そろそろ「実家仕舞い」?

固定電話、持ってる?

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今生活しているのが障害者向けグループホームなので、もちろん私個人用の固定電話などありません。
まあもし仮に利用者用の固定電話が設置されていたとしても、私自身スマホを持っているので使うことはほぼ考えられませんけどね。
実家の方には最近まで固定電話がありましたが、こちらも数か月前についになくなりました。
いまや実家で生活しているのも年老いた母親だけになり、その母親もスマホを持っているので、もはや固定電話を残しておく必要もないだろうということで解約を決めたようです。
世間では固定電話のない世帯も珍しくなくなってきたことは知っていたけれど、実家の方はおそらく母親が生きているうちは固定電話を残しておくのだろうと思っていましたが、母親自身も今では電話で話す友人や親戚も以前と比べ少なくなり、残った家族や友人などともスマホで話す方が手軽だからか、固定電話をなくすことにはそれほど抵抗はなかったようです。
いずれにしても、母親自身も自分があと何年生きられるかという時期になってきているということは認識しているので、実家の固定電話を解約するのも「終活」の一つということになるのでしょう。
そう考えると、今母親が一人で住んでいる実家自体も、そろそろ今後に備えていかに「実家仕舞い」を進めていくかを本格的に考えなくてはならない時期に差し掛かっているのかもしれません。
現在のところ母親は体のあちこちに不調は抱えているものの日常生活の大半は介助なしでこなせる状態です。ただ80歳になって最近ではいろいろと心配になる出来事も見たり聞いたりしていることもあり、近い将来に施設への入所などを検討する時期がくることも大いに考えられます。
そうなった時、住む人のいなくなった実家をどうするのか、今のうちに妹などともしっかり話し合っておかないといけないなと、今日のお題を見て改めて考えています。

自立訓練中のバス遠足

バスでお出かけしたい場所は?

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以前も書いたことがありますが、乗り鉄好きの私はバスに乗ることも実は結構好きです。
普段の生活ではなかなかバスに乗る機会というのがないけれど、たまに路線バスに乗ったりすると乗り鉄ならぬ「乗りバス」(?)好きの血が騒いだりします(笑)
特別バスで行きたい場所があるというわけではないけれど、たまに都バスとか自宅から近い路線のバスにふらっと乗ってみたりするのも面白そうかもと思ったりします。

さて、このお題を見てふと思い出したこと。
それは、私が視覚障害者になって1年足らずの頃に参加した日帰りのバス旅行のことです。
私は2014年7月に視覚障害者になった後、埼玉県所沢市にある国立障害者リハビリテーションセンターで歩行訓練や音声パソコンの操作など自立のための訓練を約9か月間受けていました。
センターに入所中は平日はほぼ毎日いろいろな訓練を受ける中で、時折気分転換や訓練生同士の親睦などを目的にレクリエーション的な行事が行われることがあり、その中に貸切バスを利用しての一日遠足もありました。時期は確か4月から5月にかけてのあたりで、行先は相模湖ピクニックランドでした。
バス遠足当日は、朝9時半頃センターを出発。私が乗車したのは一般的な観光仕様の大型バスでしたが、障害の状況により車椅子のままでもリフトを使って乗降できるタイプのバスを利用した人もいたようで、参加人数のわりには結構な台数のバスが使われていたようです。
バスにはいつも顔を合わせている同じ視覚障害者の訓練生だけでなく、いつもは交流することのあまりない他の障害を持つ訓練生も一緒に乗り込んだので、出発後はまず全員の自己紹介からスタート。初めて顔を合わせる人の中にはトークがかなり面白い人も複数いて、窓の外の景色を楽しむことができないことから来る退屈さをいい感じに紛らわせてくれました。
センターを出てから1時間半ほどで相模湖ピクニックランドに到着。バスを降りたら昼食の会場でもある園内のバーベキュー場へ向かいました。
この遠足は違う障害を持つ訓練生同士の親睦も目的にしているので、バーベキューも視覚障害以外のいろいろな障害を持つ訓練生と一緒に楽しむことになりました。視覚障害者の私たちは準備や調理でもできることが限られるので、もっぱら初めて顔を合わせる他の訓練生との交流の時間を楽しんでいました。
春らしいいい気候の中バーベキューを楽しんだ後は、帰りのバスの時間までいつも歩行訓練でお世話になっている職員の方に手引きしていただいて園内を散歩。
帰りのバスではカラオケ大会が始まったりして終始楽しい雰囲気の中バス遠足は終わりました。
バス旅行といってもいろいろなところを見て回ったりあれこれお土産を買いまくったりするのとはまた違った内容でしたが、いつもの訓練、訓練の毎日からちょっと離れたこういった息抜きのイベントというのは実に貴重なものだと改めて実感した一日でした。