完璧主義という幻想 | 公認心理師&メンタルコーチ 川本義巳公式ブログ

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メンタルコーチ&公認心理師の川本です。2019年扶桑社様より『1日3分でうつをやめる。』を出版しました。
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こういう仕事をしていると
未だに「完璧主義」の人に出会います。
 
 
特に10代の若者に多いかな。
しかも大体優等生の子たち。
 
 
よくあるパターンとしては、小中学校で成績がよくって
高校でつぶれるというやつなんだけど、
小中のときは、自分が頑張ってその結果として
学年1位とかになっているんだよね。
 
つまり「頑張ればできる」ということを実体験していて
この部分に関しては、自分でコントロール可能なんです。
 
 
いいかえれば「完璧な自分」なわけ。
ところが高校に行くとそうはいかなくって。
 
 
特に進学校だと、各中学のトップクラスが
根こそぎやってきているから、
全然自分がトップじゃなくなることもあるの。
 
 
そこでこれまでみたいに頑張るんだけど
なかなかこの差が埋まらない。
 
 
考えてみれば、上には上がいるわけだし、
とんでもなくできる人もいる。
それは一握りだし、なんといっても
自分じゃない他人の話なわけ。
 
 
なので「まああいつはすごいけどね」で
済ませればいいのだけれども、
なんとか自分もあのレベルまで行かなきゃと
思い込んでしまうんです。
 
 
なぜならずっとコントロールできたから。
 
 
こういう子に対して大人は
「もっと気楽でいいよ」とか「完璧な人間ていないから」
とか言ってしまうけど、
そもそも論として、この子たちは
完璧かどうかというよりも
それ以外のやり方を知らないんだと思う。
 
 
だからうまくいかないやり方を
ずーっとやろうとするわけね。
これはしんどい。
最終的に体が悲鳴を上げてしまう結果になる。
 
 
この子たちを救うにはどうするのか?
二つあると思う。
 
 
ひとつは、本当に体がいうことを聞かなくなるまで待つということ。
結末を体験すれば、そこから打開策も生まれます。
でもこれって、健康的じゃないし、失うものも多いです。
 
 
もうひとつは、違う方法があるということを学ぶこと。
これはモデルを見せるのが一番いいと思います。
その子の価値観の外にいて、結構いい感じに生きている人と
実際に話をしたりするのがいいんじゃないかなと。
 
 
その点、僕らコーチは結構アウトローな人生を
送っているケースが多いので、適役かも知んないですね。
 
 
まあなんにせよ「完璧主義は幻想」だということは、
完璧主義の外にいかないとわからないよね。
 
 



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