おかしいことはおかしいと言いたい。 | ふだん着のコーチング

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ふだん着のコーチングを推奨している、メンタルコーチ&公認心理師の川本です。2019年扶桑社様より『1日3分でうつをやめる。』を出版しました。
このブログではメンタルへルスやコーチングビジネスに関する情報をお届けしています。よろしくお願いします。

先週「怒ってます」ということを書きました。

今日やっとその中身を書きます。^_^;

個人セッションやクリニックのカウンセリングを通じて、すごく感じていることがあります。

それは

「うつになる人はいい人が多い」

ということ。

基本うつになる人はみなさんもご存知の通り、まじめな人が多いです。

そして他人に対して強いことが言えない人も多いです。


うつになってからも

「会社に申し訳ない」「家族にすまないと思う」

そういうことを良く口にします。

くりかえしますが、ほんとまじめな人が多いです。

会社でも家庭でも地域社会でも、もめごとを起こさず平和に暮らしたいという人ばかりです。

この人たちは自分が好きになってうつになったわけじゃありません。

原因は様々ですが、大抵の場合自分以外の人や物からの影響によるものです。

極端すぎる言い方をすると、事故に遭ったようなものに近いです。

決して暴飲暴食をした結果胃腸を壊したとか、危険なことをしてケガをしたとかじゃないんです。

なのに「自分が悪い」と責め続けます。

それだけじゃありません。

会社も家族もうつの人を阻害してしまっているというケースもあります。(全員ではありません)

「何度も休職をしている」という話を聞くと、ちゃんと復職プログラムが機能してるのかな?と思うこともあります。

まじめな人がまじめに生きた結果病気になり、そして更に阻害されている



これっておかしくありませんか?

単にその人が「メンタル的に弱いから」で済ましていいのでしょうか?

逆にそういう人を作ってしまったのは、他の人のコミュニケーションにも問題があったんじゃないでしょうか?


もちろん一方的にうつ病の人を擁護するつもりはありません。

もっと早く変調に気付き、手を打っておけば病気にならずに済むケースだってたくさんあります。


うつの人、どんどん増えています。

クリニックには中学生ですらうつ状態を訴えにやってきます。


なにか変なんです。この国。


なんとかしないと。