雑誌イベントの費用とライター来店は熱いのか?② | 元パチンコ店長が語る「業界話」

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大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

前回は、雑誌イベントや、パチンコライター来店企画の費用など、パチンコ店が主に利用する広告媒体の費用について書きました。

その続きです。


パチンコ店が利用する広告媒体の費用順にを並べると、概ね下記のようになります。

テレビCM > 芸人来店 > ライター来店 > 雑誌イベント > 折込チラシ
(費用高 ⇔ 費用低)


さて、本題である、

雑誌イベントやライター来店企画は熱いのか?

で言うと、店側が全力で回収することは少ないと思いますが、あまり熱くはないと思います。

熱くない


その理由については、順序をおって説明していきます。

まず、ライター来店企画や、雑誌イベントをする店側のメリットは主に2つです。

雑誌で告知されるので、広い商圏から集客可能
通常、パチンコ店の商圏は半径10kmぐらいですが、雑誌で告知されるので半径50kmぐらいまで、一気に商圏が広がります。
(地域によって差があります)

つまり、普段、お店に来ない方をお店に呼ぶことができます。

しかし、広い商圏から集客したお客様は、当たり前ですが、自宅からは遠いので常連様になりにくいです。

常連様にならないのに、お店が還元するメリットがそんなにありません。

強いてメリットをあげれば、口コミによる集客効果が考えられますが、以前、自分の店でリニューアルオープンした時に、1日で1千万の赤字(放出)を出したことがありますが、

その日の2chの掲示板(and爆サイ)には、出てなかったという文句の書き込みや、何で出さないんだというクレームの電話があったこともあり、

結局、お客様の多くは自分の思い込みでのみ判断するという経験をしたので、"あそこのホールは出ている"なんていう口コミは、あまり期待できないと思ってます。
(いい情報は内緒にしておきたいので、掲示板やツイッターなどには書き込まないのだと思います)


ここから先は、自分の考え(偏見)ですが、

通常、半径10km以内の商圏に人口が10万人以上いた場合、その商圏内でやっていけるはずなので、他の商圏からお客様を呼ぶ必要がないと考えます。

コレが例えば、設置台数が1,000台規模のお店だと、給料日前などの入客が落ち込む時期のカンフル剤として、広い商圏から集客する必要があるかもしれませんが、設置台数が500台以下のお店の場合、商圏を広げる必要性はあまりないと考えます。

つまり、設置台数500台以下のお店がおこなう雑誌イベントや、ライター来店企画は、商圏の範囲内で回収ができないから、幅広く回収する意図が強いと考えます。

長くなったので、次回に続きます。


[ 補足 ]
概ね、どこのパチンコ店にも月ごとの予算があって、その予算に対して調整をしていくわけですが、1ヶ月の流れというのはある程度決まっています。

つまり、給料日前は甘くなりやすいし、給料日後は辛くなりやすいです。

その事をまとめた記事が下記です。
↓↓↓

一般的なパチンコ店の1ヶ月の大まかな予定(予算)について >>

つまり、雑誌イベントやライター来店企画をおこなう日時も、熱いのかどうかに深く関わっているということです。