その続きです。
C君は、Sさんからの報告を受け、後日、E副店長の元へ向かいました。
目的は、報酬配分など、今後の流れについて説明する為と、もう1つ大きな理由がありました。
それは、自分たちがやられたのと同じように、E副店長を型にハメるつもりだったのです。
その為、C君はYさんからもらった組織名の入った*******を見せながら、報酬配分や、もう逃げられないことを示唆し、E副店長を脅してました。
なお、脅したことはC君が単独におこなったことで、Sさんは全く知りませんでした。
何故、C君がこんな事をしたかというと、Sさんの代わりに、E副店長をYさんに差し出すつもりだったそうです。
(不正発覚後の聞き取り調査にて、C君が話しました)
さて、少しでもサクラの人数を少なくしたい一心で、同じグループ店の、E副店長までも巻き込みましたが、Sさんのお店にくるサクラの人数が減ることは、ほとんどありませんでした。

その理由として、
そもそも、Yさん、Dさんが交渉に応じる気はなかったと思われること、
もう1つは、Eさんは副店長なので、設定を知ることは出来ても、勝手に設定6を入れることが出来ないので、サクラを送り込む機会がほとんどなかったこと(つまり、通常営業に設定6は入らないということ)
があげられます。
そして、Yさんに脅されてから1ヶ月経過した頃には、Sさんの店には3、4人と人数は少ないものの、毎日、サクラが来るようになりました。
(なお、毎日、同じ人ではなく、ある程度ローテーションしています)
そして、この頃、常連客の一人が不正(サクラ)を疑い、本社に連絡を入れました。
本社も短期間に通報が2回目であること、話も具体的だったこともあり、調査に入ります。
まず、Sさんの店の主任に連絡を取り、店長、副店長がいない時間帯を確認し、その時間帯に店を訪れ、一般社員と、その日に出勤していたアルバイトリーダーとの面接をして、聞き取り調査をしました。
(この時点では、Sさんの店の副店長も疑われてます)
この時の聞き取り調査では、ほぼ全員が、
「店長(Sさん)は、不正をおこなっている(と思う)」と答えたそうです。
本社の人間も、ほぼ黒であることは間違いないと判断し、本社に帰り、過去の調整データの確認をしたところ、不正であることを確信し、本社にSさんの店の副店長を呼び出すことになります。
続く・・・。
[ 補足 ]
これは、実際に経験した話の回顧録です。
登場人物を整理しておきます。
Sさん・・・自分の元上司、借金苦からサクラを使ってしまった店長
C君・・・Sさんが、夜の街で知り合った黒服。遊び仲間。
Dさん・・・C君の先輩。サクラの元締めをしている
Yさん・・・Dさんにサクラの元締めなどをさせている、おそらく怖い組織の人。
Eさん・・・Sさんの店から、1時間離れているお店の副店長(同じグループ)。