アムリタ~インド神話を巡る夢奇譚~ | 石読みと人間観察ラボ

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~前回のあらすじ~

一子に寝る前にお話ししようとしたら”もういい”って言われたかなしい。

 

 という訳でいつの話やという感じなのですが、

リベンジをやってみました。

 

「一子寝る前にお話ししたろっか?」

 

「お話しー?何なに?」

 

「一子シンデレラって知ってる?」

 

「え?シンデレラ?」

 

「うん。可愛いシンデレラっていう女の子がね、(あっ、お母さんが死んで父親が再婚して継母とその連れ子にいじめられたのくだり、どう言おう・・・・)・・・ん~なんやかんやえらい目に合うんやけどドレス来てパーティ行くねん(キャシィ塚本風に)」

 

「パーティ!?ドレスで?それから?」

 

「またなんやかんやあるんやけど、王子様と幸せに暮らすんよー」

 

「ああ・・・・ディズニーみたいなやつかぁー」

 

ディ  ズ  ニー  み  た  い  な  や  つ

 

なにその主人公がドレス来たらディズニー的な解釈・・・(その前にサカモトの話方もかなりアレな感じやけれども)。

 

「え?白雪姫?どんなドレス?それもディズニー?」

 

もういい・・・・・もういい・・・・・!!

 

 

 

サカモトのライフはゼロよ!

 

こんばんは。石読み師のサカモトです。

手石屋さん始めました!

 

 

 そしてライフがゼロになったサカモトは安らかな眠りに落ちた・・・。

 

 

 三月はいつも柔らかで繊細なエネルギーに満ちていて、それがとてもレムリアっぽいなと思っていたのですが、今回はなんとなく様子が違っているように感じて。


 レムリアのエネルギーは繊細さと柔らかさが心地よく軽やかに感じるのですが、今回感じるのは何とも濃密で微細な感覚・・・・

言葉として降りてくるのは”アムリタ”がしっくり来る感じ。

 

 アムリタというのは、インド・ヒンドゥー教の天地創造神話『乳海攪拌』という物語の中に出てくる不老不死の霊薬の事。

 

物語は偉大なリシ(賢者)を神が怒らせてしまい呪いをかけられたことから始まる。

 

その呪いは強力で、神々や三界が享受してきた幸運を全て奪うというもので、三界の繁栄は陰り、植物は枯れ、人間の世界は堕落し、神々は力を失った。


敵(アスラ(阿修羅。インドラに敵対することもある天空神・司法神ヴァルナとその眷属))は攻めてくるわ力は戻らんわで困った神々が、ヴィシュヌに智慧を拝借して見たらば、

 

そうだ!アムリタ作ればいいじゃん!!ということで。

アムリタは海を攪拌して作らねばならん(乳海攪拌)というので、アスラとも和睦してアムリタを分けると言う約束で手伝うことになった。

 

ヴィシュヌはまず、多種多様の植物や種を乳海に入れ巨大な亀に変身して海に入り、背中に大マンダラ山を乗せて攪拌棒として用いた。

 

山に竜王ヴァースキを絡ませて、神々はヴァースキの尾を、アスラはヴァースキの頭を持ち、互いに引っ張りあうことで山を回転させると、海がかき混ぜられた。





そのときのようすがこちら


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色んなバリエーションがありますぞ。

こちらのサイトではカンボジアのアンコールワットに彫刻がされたものが紹介されています◯





 

かき混ぜられたことによって、多くの動植物のエキスが乳海に流れ込んだ。

 

それから千年間攪拌が続き、乳海からは太陽・月・白い象や馬や牛・宝石・願いを叶える樹・聖樹・アプサラス(インド神話における水の精。天女とも言われる)・酒の女神・女神ラクシュミーらが次々と生まれ最後にようやく天界の医神ダヌヴァンタリがアムリタの入った壺を持って現れた。

 

アスラはアムリタを要求し、神々がそれを突っぱねたために争いになった。

アムリタは一度はアスラの手に渡ったがヴィシュヌ神が機転を利かせて取り返した。

 

こっそりと神々のアムリタを飲もうとしたアスラ(ラーフ)のことを、太陽神スーリヤと月神チャンドラが告げ口したために、ラーフはアムリタが喉を通るまでに首ちょんぱされ、そのために首だけ不死となった(体は死んだ)。

 

首だけになったラーフは、告げ口した太陽神と月神を恨んで喰らいつく。

が体がないのですぐにでてしまう(日食・月食の起源)。

 

 それからアスラと神々の間で熾烈な争いがあったけど、なんだかんだあって神が勝利しました。

 

というお話。

 

大分端折ってしまったので詳しくはウィキペディア:乳海攪拌へ。

 

 

 インドの神話というのはなかなかに複雑で。

登場人物が多い上に、成立時期や伝承者の層などによって様々な神話があり、時代ごとに神に対する信仰の栄枯盛衰のうねりによって考え方や善悪が流動的に変わっていってるのが特徴的なのです(宗派・派閥も多い)。

 

様々な思想や神話・哲学が複雑に絡まり、”土着の神々や崇拝様式を吸収しながら徐々に形成されてきた多神教である”というところからも覗えるように一筋縄ではいかんのです。

最古の文献であるとされるリグ・ヴェーダにすら”未だ一貫した世界観を持つ神話は現れていない”のですから。

 

そんなわちゃわちゃした印象のインド神話ですが

、西洋東洋問わずにその影響を受けているというのも面白いです。

 

 乳海攪拌は数多くあるインドに伝わる神話のごく一部ですが、海に素材となる動植物が放り込まれてかき混ぜられた結果多くの神聖なものが生まれたというくだりはとても興味深いです。

 

地球は今から46億年も昔に誕生したのですが、

生まれたばかりの地球は、岩石がとけたマグマの海が地表を覆い、蒸気や窒素二酸化炭素などのガスで出来た原始大気が空を覆っていました。

やがて、地球の温度が急に下がってくると、原始大気の中に含まれていた水蒸気が雨となり、地上に降り注がれました。

その雨は長く激しく振り続け1000年かけて現在の海の元となる原始の海となりました。

その海は初め雨に溶けた塩酸なども流れ込んだので、酸性となり生物がすめる環境ではありませんでしたが、地表のカルシウム鉄ナトリウムなどを溶かし込み、現在の様な中性の海となったそうです。

海は今およそ43億歳なんだそう。

 

乳海攪拌のお話にどことなく似ているような印象ですね。

 

海は永遠なる女性の象徴とされ、生き物が生まれてきては還る場所とも言います。

 

私はインドについて男性的な強いエネルギーを感じるばかりだったのですが、インド神話には男神だけではなく多くの女神も出てこられます。

アムリタを調べるようになってからなのですが、なんだかインドの女神のエネルギーを身近に感じられるように思えてきました。

細やかで繊細な粒子が凝縮したような濃密さと、凪の様に穏やかな優しさと愛情深さ。

 

最近はそのようなエネルギーをずっと感じていました。

 

 

 

そこで今日は”アムリタ”をイメージしたグリッドを作ってみました。

 

 

 

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生きとし生ける者たちよ

 

限りある生を使いてこの星の全てを創造し続けてきた多くの美しい魂よ

 

かように美しきものを残し守り語り継がれてきたことに感謝します

 

輪廻の環めぐりて幾年月

 

善業悪業ない交ぜになりながら

 

それでもなお希望をもち生まれ続ける命にも

 

最期を迎える命にも

 

皆等しく生があり


そして死を迎える事

 

その瞬間瞬間に感じる悲喜こもごもを

 

光にも感じる尊さを

 

これからも抱き続けるのでしょう

 

 

今この瞬間が輝きに満ちているように

 

明日も良き日でありますように

 

穏やかでありますように

 

密やかに祈りを奉げます

 

 

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

あなたの目に映る美しきものがあなたの癒しとなりますように・・・・○