彼が勤めている大学の

サバティカル制度を使って、来年の夏から

1年間ドイツへいくことになった。 


52歳の私が
30年続けてきた仕事を辞めて、

全く友だちもいない、言葉もできないドイツへ彼と一緒に行くと決めた時、 


彼は、
○○ちゃんなら全然大丈夫だよ、と 

当たり前のように言った。


友達はすぐに

ドイツ絶対行く!と大喜びし、 


私の兄は
ドイツで語学学校に通ったらいいよ、と

これまた当たり前のように言った。


83歳の両親はというと、

母は第一声が、最高じゃん!だったし、

父は、今からドイツ語勉強しておいた方が

いいよ、と言った。


95歳の彼の恩師は、息子のような彼がいなくなると寂しがるだろうと思ったけど、 

それはいいね、とすぐに言って、

私に向かって、君も行くだろ?

絶対一緒に行った方がいいよ、と言った。 

むしろ、とても嬉しそうにしてくれた。 


そして私が、ドイツ語の勉強が難しくて
なかなか進まないと言うと、

先生はこれまた当たり前のように、 

まだ若いじゃないか、と言った。 


 90歳近い先生の奥さまも、 

私がドイツで暮らした時は、毎週市場に行けば、すぐに覚えたわよ、と言って、

ドイツの人は教えたがりなの、
と言った。


そうか、

 私はこんなにもポジティブな人々に

 囲まれて生きてきたのだ。


ただ、
仲よしの同期2人に打ち明けた時だけは、
2人は少し寂しそうにした。 

そう、寂しさももちろんあるのだ。 


 それもまた、
決意を新たにすることができた。