感想:いわゆる「国の借金」問題 | ポルシェ万次郎の政経備忘録

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 拙著『アイドル新党なでしこ!』に関する情報発信ほか、他所ブログでのコメント投稿等々を保存した政経ブログ(備忘録)。ポルシェ万次郎(遠藤万次郎)が運営しています。

9. 「自虐的歴史観」の是正を喜ぶのも結構だが、まずは「経済的過小評価」の見直しにより政策転換しなければ、先に経済が原因で国が滅ぶ 1/2


>わたくしが言論活動を始めた初期は、
>「国の借金(正しくは「政府の負債」)がGDPを超えれば、100%破綻する」
>という、原始的なレトリックが使用されていました。


彼らってまだ息をしているのですかね? まあ、騙す方はもっと悪いと思いますけれど……。


>【債務残高の国際比較(対GDP比)】
http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/007.htm


上記のリンク先では、さすがに「国の借金」とは表記されていませんね(笑)。ただ、注釈で「数値は一般政府ベース」と書くだけでは不十分かつ不親切で、タイトルを「一般政府の債務残高の国際比較(対GDP比)」と追記するか、さらに踏み込んで「一般政府の金融純資産の国際比較(対GDP比)」に相殺したうえで掲載するのが正しいように思います。


●金融純資産の推移(2001~2011年)
2001年末:非金融法人企業 ▲519兆円|家計 *998兆円|一般政府 ▲331兆円
2011年末:非金融法人企業 ▲342兆円|家計 1151兆円|一般政府 ▲600兆円


各国の「財政余裕度」を正しく比較するには、上記よりさらに分かりやすく「政府」「非政府」「純資産」の3つを並べた推移を掲載するのがいいでしょう。加えてインフレ率や経常収支、経済主権の強弱(基軸通貨であるか否か、通貨発行権の有無ほか)を評価項目に入れた、これまでとは異なる新たな「格付け」を日本の主導で世界の投資家に広報して行くのが、「通貨の信認」とやらを守る財務省や日銀が本来果たすべき仕事だと私は考えています。


ポルシェ万次郎 2014-09-08 10:48:19




10. 「自虐的歴史観」の是正を喜ぶのも結構だが、まずは「経済的過小評価」の見直しにより政策転換しなければ、先に経済が原因で国が滅ぶ 2/2


>レトリックと言えば、江田憲司氏(今、何党でしたっけ?)がTVタックルで、
>「日本は対外純資産があるから、国債を発行できる。つまり、
>猶予はあと250兆円だ(すみません、数字はうろ覚え)」
>と、珍妙なことを言い出し、爆笑したことがあります。


関係しそうな過去ログを探したら、下記内容の投稿を発見いたしました。


▼▼▼


一昨日放送の「TVタックル」での高橋洋一氏は、またいつものように「(政府の債務残高も、)純債務としては350兆円に圧縮される(余剰金=埋蔵金がある)」ばかりを強調されていましたが、それ以上に国全体としては世界最大の債権国家であることに言及して欲しいと毎回思います。


高橋氏の解説のあと、江田憲司氏が色々と補足してもいましたが、ところどころ表現がおかしい(言葉の正確性に欠く)感じがします。例の財務省の「外国格付け会社宛意見書」に言及されたことは評価したいですが、もう少しこう、家庭の主婦にでも一発で理解できるよう、「日本政府の債務残高はアメリカのそれに次いで世界第二位」「日本政府は金融資産もまた世界最大」「そして日本は国全体としての金融純資産は20年連続で世界一位を爆走中の金満国家。“金持ち大国日本”」「成長のために借金は必要不可欠」などを訴えて欲しいです。


その新自由主義的、構造改革大好きなみんなの党に近い考えの橋下徹新大阪市長ですが、彼のような「リア充」ほどインプットの時間が取れないのでしょうね。コメンテーター時代に培った知識だけで発言、行動しているように思います。


ポルシェ万次郎 2011-11-30 18:45:50


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週刊プレイボーイ 2013年32号「大増税&年金・財政破綻!悪夢のシミュレーション」に掲載の「図表2 日本の一般政府総債務と家計金融資産の推移」(出典:日銀「資金循環統計」)
http://ameblo.jp/p-manjiro/image-11583227218-12628547010.html


江田憲司氏もまあ、上記画像(突っ込みどころ満載の練習問題)を作成した小黒一正氏よりはマシではないかと思います。何が「待ったなしの状態」なのか、彼こそ自身の学者生命に危機感を持ってほしいです。


ポルシェ万次郎 2014-09-08 10:48:36