ホールさんはよく宣伝文句に
「アミューズメント」や「エンターテイメント」
という言葉を使いたがります。
業種としては「サービス業」。
お客に楽しい時間を提供して、その対価として「料金」を頂く。
字面だけ眺めていると、何ら違和感はないかもしれません。
実際に近年のホールさんは、「快適な遊技環境」の為に多額の設備投資をしているところが多いです。
店員さんにも接客マナーを叩き込み、一昔前の「どこのチンピラだ」と思う様な強面のおっちゃんなんか見かけません。
誰だって遊技するなら、より快適な環境を求めるのは当然のことです。
しかし、こうも言いたい訳です。
「何か勘違いをしていませんか?」と。
「エンターテイメント」と聞いて直ぐに思い浮かぶのが、TDLやUSJといったテーマパークです。
特にTDLは、各種メディアで「理想の接客サービス」と持て囃されてきました。
テーマパーク以外の業種でもそれを参考にしようとするのは、当然の流れだと思います。
お客はそのサービスを味わう為に料金を支払います。
パチ屋だって同じことだとホールさんの経営陣は主張したいでしょう。
でもこう言いたい訳です。
「あんたたちのサービスの料金は事前に分からんし、定額ですらないやん」と。
TDLはリピーターが多いことで有名です。
その理由は対価(料金)よりも、リターン(サービス)が優っていると感じる人が多いからでしょう。
しかし、仮に入場するまで料金がわからなかったら、また毎日料金が変わったらどうなるでしょうか?
何が言いたいかと言えば、
「パチ屋はテーマパークと同じ土俵ではない」
ということです。
「お客様に楽しい時間を提供する」
という前提は同じです。
肝心なのは、その「楽しい」と感じる時間が何かということです。
そんなん「いっぱい玉がでた時」に決まってるでしょ(笑)
たくさんお金を使って、碌に玉も出ない。
そんな時に、
「いらっしゃいませ。ごゆっくりどうぞ」
なんて満面の笑みで言われたらどう思います?
まぁ人それぞれでしょうが、僕ならイラッとします(笑)
パチ屋はテーマパークではありません。
お客が第一に求めるものは、「居心地の良さ」や「丁寧な接客」ではない筈です。
そんなものは、定額で楽しめる場所がいくらでもあります。
接客や設備投資を怠れとは言いません。
でも「本分を忘れるな」とは声を大にして言いたいです。
まず出玉での還元に力を入れてから、「エンターテイメント」と名乗って欲しいですよね。