偶然性 ー ハプニング ー 出来事
これらは、ミームの対極にある芸術の本質である。
次に何が来るか予測できない。何かまったく新しいものが現れる。それは創造のうねり。純粋思考。霊的飛躍だ。
おそらく、今私たちが目にし、耳にしている絵画や音楽の個々の作品それ自体は、私たちが芸術体験を成し、霊としての芸術に近づいてゆくためのきっかけであり、媒介に過ぎないのだ。だから、例えば、個々の作品について、いや個々の、一人ひとりの芸術家についてさえ、「これこそ傑作だ」と言って、恣意的に作品の値踏みをしたり、芸術家に順位をつけて悦に入ったり、「彼を超える作曲家はいない」と言って、盲目的に崇拝したりするような態度は、自らを霊としての芸術から遠ざけることにつながるのだ。
ミームに囚われ、過去の何かを繰り返し、・・・権威主義と差別主義の硬直に陥る。
芸術の領域においては、常に新しいものが生まれている。「時間よ、止まれ!」と叫ぶことはできない。