イメージ体は、複数の文脈イメージから成る。
これらの文脈イメージは、一つのイメージ体の中にあって、必ずしも相互に整合していない。
つまり、イメージ体というものは、調和を有する有機体というよりも、その内に矛盾を抱えたルシファー幻想の体(たい)なのである。
その骨組みをアーリマン由来の機械的思考がもたらしているが、有機体というにはほど遠い。
調和的な有機体のことを、ハルモニア/Harmonia と呼んでおこう。
ルシファー幻想の体としてのイメージ体は、ハルモニア/Harmonia ではない。
それは、いわば魔宮(まきゅう)である。夢幻(むげん)の王宮(おうきゅう)である。