人はパンだけで生きるものではない(14) | 大分アントロポゾフィー研究会

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~ ローゼンクロイツァーのマントラ

 

Ex deo nascimur(エクス  デオ  ナスキムル) 神より生まれ

In Christo morimur(イン クリスト モリムル) キリストに死し

Per spiritum sanctum reviviscimus(ペル スピリトゥム サンクトゥム レヴィヴィスキムス) 聖霊によって蘇る

 

(上松佑二『光の思想家 ルドルフ・シュタイナー』より) ~

 

Ex deo nascimur(神より生まれ)

・・・一人一人の人間が、この地上の世界へ生まれる(受肉)。霊界/精神界を船出し、体(たい)を得て、鉱物界へと至る。

 

In Christo morimur(キリストに死し)

・・・地上の世界を生きながら、絶対零度の孤独の闇の中に、光を見出す。それは「我思う、故に、我在り」という純粋思考であり、第1の自己認識と呼ぶべき出来事である。

 

Per spiritum sanctum reviviscimus(聖霊によって蘇る)

・・・第1の自己認識を通して紛うかたなく出現した「わたし」が、自ら形作ってきたイメージ体/文脈イメージの拘束から脱け出ると、「あなた」と呼ぶべき他者に出会うことになる。出会いはカルマ的な必然である。その時「わたし」は、なぜ「あなた」としての彼や彼女に出会うことになったのか、分かっているのである。カルマはそのようにして開示され、このカルマの開示のことを、第2の自己認識と呼ぶことができる。