次男は知的障碍を伴う自閉症だ。
もう中学生なのだが、
いつまでも幼い感じで
かわいいと思うこともあれば、
憎らしくて「こいつさえいなければ…」と
思ってしまうことも正直ある。
自閉症が発覚したのは10年近く前、
幼稚園に入園後、障碍を疑われて
加配の先生をつけるために
医師の診断をとるよう言われたときだ。
小児自閉症の診断が出たと聞いたときは、
半日くらい落ち込んだ。
こんなはずでは…
これからどうなる…
しかし、そこで思い出したのは
中高生の頃の夢のことだった…
自他共に認める変人の私は、
変人が暮らしやすい社会にするには
どうすればよいかを考えた。
結論は、変人と結婚して
変人を増殖させること!
それが夢になった。
その後、無理ゲーに近かった結婚もでき、
二人の子が生まれたわけだ。
むろん、まさか知的障碍があるとは
完全に想定外だったが、
冷静に考えると、障碍は
変人の「変さ値」が上がっただけ、
とも考えられることに気づいた。
もちろん、自閉症の次男がいることで
払った犠牲は多い。
でも、夢が叶いすぎたから彼は
ここにいるんだ!夢実現!
…と考えてみると
少し気持ちが落ち着くこともある。
…なお、小学生の頃の夢は
「早慶どっちかを出ること」だった。
18歳の大学受験の頃は、他に
どうしても行きたい大学があって
そちらへ行ったが、
約40年後に慶大通教課程を出たから
小学生の頃の夢も叶ったわけだ。
