フランス語訛りの英語 | 慶大通教課程(73期秋学士入学)での学びとその後

慶大通教課程(73期秋学士入学)での学びとその後

文学部I類(2019.10-2022.3)で学士(図書館・情報学)を取得。その後の学びの記録と育児を中心に書いてみたい。他の取得学位は学士(文学/玉川大)、学士(教養/放送大)、学士(福祉経営学/日福大)、あと学士4つ、修士2つ。

興味深いブログ記事を読んだ。

バッティングセンター通いしておられるブロガーのナカニシさんが書かれた、行きつけのセンターでフランス人の男の子に話しかけられた時のことである。

男の子は「change」と言っていたらしいのだが、それが「チーズ」としか聞こえなかった、という出来事が書かれている。

 

その場に居なかった私には真相はわからないが、推測するに、「チーズ」としか聞こえなかった原因は、男の子の英語がフランス語訛りだったためではないかと思われる。子音の「ch」は英語風に発音できたが、母音の「an」が英語風に直しきれなかったのでは?「an」はフランス語風に発音すると、「オン」みたいになるのだが、それをがんばって「エイ」に寄せたので「チェジュ」に近くなった、ということは考えられる。もしそうなら、日本語話者に「チーズ」と聞こえても何ら不自然ではない。

 

私のフランス語力はギリギリ3級に受かる程度だが、その程度でもフランス語を学んで良かったことの一つに、フランス語訛りの英語を聞き取れたことがある。もちろん、フランス人でも英米人同様に話す方もあるが、仕事でお世話になったあるフランス人の方の発音には、「h」を発音しないとか、「en」「em」を「オン」みたいに発音するとかいった、フランス語風の特徴があった。また、「identification」の冒頭の「i」を「アイ」ではなく「イ」と発音する、といったように二重母音が単母音になることもあった。

 

日本語話者の英語は日本語訛りになる。私も話すのは得意ではなく、発音の問題に加えて、三単現の「s」が抜ける、定冠詞の「ザ」と「ジ」の使い分けがおかしくなる、といった文法的問題が生じる。こうした訛りは、もちろん修正していきたいが、訛りを恐れて話をしないよりは、機会があれば積極的に話していったほうがよいと思っている。訛っているのは日本人だけではないのだ。