高校2年の長男が漸く勉強に本腰を入れてきた。
それで年末から、呼び出されて教えたりしている。
私は高2で英検2級を落ちている。
しかし高3のときの恩師との出会いを経て、英語が得意科目になった。
そのときの英文読解のためのワザを長男に伝授した。
その内容は、もしかしたら誰かしらの役に立つかもしれないと思ったので書いてみる。
実は、精読するときには私は今もこれをやっていて、英語VIIを受ける前にもやった。
<長文を読むコツ1: スラッシュで切って読む>
次の3つの箇所でスラッシュを入れていく。(1)前置詞の前 (2)接続詞の前 (3)動詞の前
日本語の母語話者なら、どこで文を切るか、日本語についてはかなり明瞭にわかる。
上の文でいえば、「慶應通信ではネ、英語でネ、苦労するネ、方々もネ、多いようなのでネ、
長男にネ、伝授したネ、ワザをネ、書いてみるネ。」というふうに「ネ」の入る箇所がそれ
(サとかヨとかでもいける)。上記のスラッシュの箇所は、それにあたる。
なお、関係詞は(2)の一種であり、そのほか倒置はまた別だが、基本は上の3つ。
<長文を読むコツ2: 同格を見抜く>
長文の読解で死活的に重要なワザ。例えば次の文。
He has to read the book and write an essay tonight.
と書いてあったときに、これは、次の2つの文が合成されている。
He has to read the book tonight.
He has to write an essay tonight.
この構造を見抜いて書き込む手順は次のとおり。
(1) まず接続詞andに○をつける(スラッシュに書き足して、そんな形にする)
(2) andのあとに何詞の何形があるかを見る(write = 動詞の原形)
(3) andの前に遡って、同じ品詞の同じ形を探す(read = 動詞の原形)
(4) そこが同格の始まりなので、「<」を書く(スラッシュに書き足して、そんな形にする)
(5) and の直前に何があるかを見る(the book = 目的語となる名詞)
(6) andの後に進んで、同じようなものを探す(an essay)
(7) そこが同格の終わりなので、「>」を書く
以上の作業を通じて、上の文は次のようになる(○は括弧で代用)。
He has to <read the book (and) write an essay> tonight.
read the bookとwrite an essayが同格になっていることがわかる。
<長文を読むコツ3: 副詞の塊を()に入れる>
副詞は他の殆どの品詞を修飾するが、唯一修飾できない相手が名詞。
名詞を直接に修飾できるのは形容詞だけ。
そして、SVとかの5文型の中に出られるのは動詞・名詞・形容詞だけ。
つまり副詞は、なくても文法的には成り立つ。
なので副詞(および数語でまとまって副詞の役割を果たすもの)は、
文法の正確な読み取りを目指すときには、括弧にくくってとばす
(訳すときには必要なので、あとで帰ってくる)。