京都の小さな演劇スペース P-act です。
第75回『P-act文庫』でした。
前日夜、パーカーズの二人がバルーンアートを作ってくれました。
あじさいはアルミさん、
か、たつむりのおっさんは、山ちゃん作。(これはカタツムリなのか?)
でも、このところ、素人猫が試行錯誤してわけのわからないものを作っていたので、
やっとアートらしい作品で、安心(=^x^=)
今月の司会は、木原アルミさん。
どうやら、宇宙からはるばるやって来られたらしいです。
軽快に始まりました。
さて、ご紹介していきましょう。
一人目!
『花のき村と盗人たち』 新美南吉 作
読人 矢田 健
新美作品は『P-act文庫』では13回読まれています。
そのうち、4回が矢田さん!
この作品は、著者の死後、昭和18年に刊行されました。
愛知県出身。
鈴木三重吉主宰の「赤い鳥」に童話作品を次々に発表しましたが、
29歳という若さで病没。
普段は、豆腐屋さんで働いておられます。
6月の男・新美南吉の人とも呼ばれています。
新美さんと同郷です。
なんとも心優しい話でした。
話の中に「うつぎ」という花が出てくるのですが、
これは、「うのはな」のこと。
それで、この話を選んだのだそうで、なんという豆腐愛!
矢田さん、また来年ぜひご出演くださいね。
二人目!
『山男の四月』 宮澤賢治 作
読人 桜井桜子
宮澤作品は、6回目。
この作品は、大正13年に出された、
著者の初めての童話集『注文の多い料理店』に載っています。
宮澤賢治は、岩手県出身。
農学校の教師をしながら詩や童話を書いています。
桜井桜子さんは、第17回・42回・56回に続き、4回目のご出演。
普段は、芝居をしたり、人形劇WSの参加者でもあります。
まさかの夢落ちでした。
宮澤賢治に突っ込みたくなりましたね(=^x^=)
桜井さん、またぜひご出演くださいませ。
ここで、恒例体操タイム!
リフレッシュして、ラストです。
三人目!
『捨児』 芥川龍之介 作
読人 飛鳥井かゞり
この作品は、大正9年に初出。
芥川作品は、18回も読まれていますが、
そのうち9作を飛鳥井さんが読んでいます。
東大在学中に「鼻」を執筆、それを漱石に褒められ、
文壇デビューしました。
「ぼんやりとした不安」から、自殺。
大量に作りすぎて売れ残っているそうですから、
ぜひお買い求めくださいね。
三作品とも不思議なオチの、どんでんとひっくり返る話でしたね。
さあて、衣装の共通点は?
「水色 と シルバー」
でした。
絵にかいたような三食団子の差し入れいただきました。
飛び込んできてくださったら、転げまわって喜びます、の公言通り、
矢田さん、終演後、転がりました!
ちょっとボケましたが。。。
ちゃっちゃとばらして打ちあがりました。
お手伝いくださった市川・森嶋、ありがとでした。
来月の『P-act文庫』はお休みです。
Jr大会の予定でしたが、
出演者出揃わず、残念です。
次回は、第24回『できるかな?』
無料ですので、
ぜひ見届けにいらしてくださいね。