広島県東広島市立中黒瀬保育所。
(10月29日の研究会、午後の講演会にまだお席があるとのことです)
さて、昨日の8日、園庭環境を整えていくワークショップがありました。
予報は雨でしたが、止んでいる時間の方が多く、外での作業もかなり進みました。
今回は、揺れるもの「ブランコ」を2種類制作(大と小)。
15名の保護者も参加(午前・午後)、盛り上がりました。
みなさん、仕事をお休みしての参加。
ワークショップを開催するごとに集まる人数が増えています。
徐々に理解の輪が拡がっているのでしょう。
【模型は、漠然としがちなイメージをカタチに】
取り組みを自分事・みんな事としていくために、模型制作はかなり有効です。
多くの園がこのような模型を事前に作り、保護者や地域の方々に取り組みの内容や趣旨をわかりやすく伝るような努力をしています。
【温かい目で見守る保護者会長(写真左)】
今回も保護者会長が参加。建設会社を経営されていて、つくることのプロですので、要所要所での適切なアドバイスが園にとってとてもありがたいですね~。
【ロープワークは自分たちで】
ロープは自分たちで。覚えないと日々のメンテナンスができません。
覚えるととっても楽しいロープワークです。
もやいむすびができる保育者がこの保育所にはたくさんいます。
日常生活でもちょっとしたときに役立ちますね。
ただでさえ身近な道具でなくなってきているロープ。
しかし、遊具などでは使われることも多く、他人任せでは危険なものであるだけに、自分たちでしっかりと管理できることは未然に事故を防ぐうえでも有効だと考えています。また、子どもたちの期待度・安心度もアップすることでしょう。
【ハラハラドキドキだった座面はこのようやさしいものに】
既成のブランコもこのように安心感を増すものに。
乳児が迷い込んでも事故になりにくい高さです。
握力や腕の力がついてきた子たちだけがこのブランコを楽しめます。
ただ、ロープや木の座面ですので、普段から気にかけ、自身でのメンテナンスは不可欠です。
なので、ロープワークが大事なのです。
※やさしいぶらんこと名付けられています。『ワクワクと安心の保育環境づくりへ』(ひとなる書房)掲載。
ちょっとハラハラしていた揺れる遊具はこのように地面に埋まり、椅子となっていました。
揺れるものは、今後、大小ブランコになります。
どこからでも簡単に登れ、どこからでも転落の可能性のあった総合遊具はすでに撤去されました。
また、からだの挟み込みの可能性があった雲梯も今年度撤去予定とのこと(まもなく)。
危険を感じたら即・動くことが本当に大事だと感じます。
【もっとやさしいブランコが設置位置に移動。地面はふかふか】
この「もっとやさしい」ブランコは、座面な高さが1.2m&1.5mになるとのこと。
時間が来てしまったので、後日、職員で完成させます。
無理にやらないことがより安全なものを生み出すポイントです。
時間に焦ると、重大なポイントを見落としたり作業が雑になったりします。
また、環境づくりで一番大事な「空気感の醸成」にマイナスの影響を与えかねません。
このブランコの補強は、保護者会長や会長の後輩の大工さんからアドバイスを受けたので、職員が行います。
専門家のちょっとした知恵や技は、本当に参考になります。
【思わず笑顔になってしまうブランコ】
小さなやさしいブランコを乗って試す所長。
何人ものおとなが乗ってみました。自身が乗っての安全確認は必須。
おとなもこどもも楽しめるものを園庭に配していきます。
【みどりがおかようちえんの園長夫妻も参加】
近隣の園からも、同じ取り組みをしている園のスタッフが参加しました。
このような交流は、取り組みを進めていくうえでもとても重要です。
みどりがおかようちえんは、富山市にも職員を派遣しています(西田地方保育園)。
形式的ではない有機的な交流がおたがいをブラッシュアップさせていきます。
(今後、積極的に全国の園に職員を派遣するとのこと)
感じたら動く、です。
今年度のハラハラからワクワクに変えていく取り組みは、より楽しくなりそうです。
ところで全国の公立園のなかでこのような取り組みをやってみようという動きがで始めています。
公立園の取り組みは、保育の質を担保する上でとっても重要。
公立に勤めていた経験のある私も、積極的に応援したいと思っています。
【季節の移り変わりを感じられるスペース】
東広島市にももうすぐ秋がやってきますね。
すでに秋の気配はあちらこちらに。
おわり