北海道旭川市・おひさまの森。
保育環境の整備に詳しい一級建築士が設計し、保護者やスタッフで制作したホールにあるロフト。
このような看板が掲げられていました。※看板でいいのかな? ほかに言い方があるかもしれませんが、ここでは「看板」と表現します。
居酒屋大好きな私からすれば、これはよく見かける居酒屋の「営業中」「心を込めて準備中」という看板の仲間です❤
【いま、ロフトにのぼっていいよ、の合図】
これは、どうぞご自由にお使いください、という意味。
【いまはちょっとごめん】
理想を言えば、いつでもどうぞ、だとは思います。
しかし、おとなの手が薄いというはどうしても起きてしまいます。
もちろん配置基準は満たされていますが、多くの園でこの人数以上のおとなを配し、子どもたちと手厚くかかわろう、と思っています。それでも、朝や夕方は、この場にかかわれるおとなの数が制限されてしまうことがあり、そのような時は、「じゅんびちゅう」になります。
無理は絶対にしない方がいいと思います。事故の元になりかねません。
が、いつも「じゅんびちゅう」では困ります。
普段は自由に使えている、でも、たまに、おとなの都合ではあるけれど、ごめんね、という場合がある。
これならよいと感じます。
いつも準備中でたまに営業中、ではそこにひとが殺到しますし、どうしても使いたいという場合は、目を盗んで行ってしまうかもしれません。また、ふだん開いていないのであれば、その場への期待感も薄れます。継続してそこでなにかをしたいという意欲も持ちにくいでしょう。おとなへの信頼感も醸成されにくいのではないでしょうか。
ところで、この看板設置には、以下のブログに触発されてとのことでした。
これは、山形県山形市にあるたんぽぽ保育園のロフトに掛けられた看板です。
いいね!と感じたら即実行。即実現。いいですね~。
まだ、この両園はつながっていないと思いますが、これを契機に良縁となることを期待します。
看板一つですが、子どもとおとなとの関係性を整え、よりよくしていくアイテムですし、これを設置したことでどう変わっていったのかなど細かく観察・分析をして、その内容のやり取りなどしあえたらいいなと思います。
自分たちがめざすべき保育観や理念を現わしている重要なものですので、たかが看板かもしれませんが、これはかなり実は重要ではないか、と思いもするわけです。
子ども(ひと)の行動心理。→心理学(psychology)
園の理念。→ 哲学(philosophy)
このふたつがいつも傍らにあること。
ないと、糸が切れた凧のようになります。
最近、哲学を語る会をはじめました。
居酒屋でですが。
フランクに哲学を語るくらいから始めるのがいいのかも、と思っています。
哲学は難しい、と思われがちかもしれませんが、もっと身近に感じられるものでもあります。
おわり。