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森谷充雄(もりやみつお) マラソン日記

もともと運動に縁のなかった私が突然マラソンに目覚めて様々な大会に出ることになりました。その記録をブログにします。

今回、2022年8月28日に開催された、スイスピークストレイルの360キロ部門に出場し、無事に完走することができました。

 

まずはこの大会の紹介から。

近年、200マイルというカテゴリーの大会がとても人気です。イタリアで行われるトルデジアンというレースは330キロを走る山岳レースですが、毎年抽選となっていて、なかなか出られません。私は以前、グランカナリアで260キロのトレイルレースに出ましたが、160キロくらいの地点で体が動かなくなってリタイアしてしまいました。また、今年5月のシガイチでも300キロくらいの地点でリタイアしていて、100マイルを超える距離のレースはまだ完走経験がありません。

ちなみに、ロードの大会ですが、以前スパルタスロンの往復490キロのレースでも360キロ付近でリタイアしているので、睡眠を必要とするようなロングレースは今までうまくいっていませんでした。

 

 

スイスピークスの舞台は、スイスの南西側、VALAIS地方で行われます。

この地方の東端にあるOberwald(オーバーバルド)がスタートで、ゴールはBouveret(ブブレ)です。ブブレはレマン湖の東端になります。

 

これがルート表です。ただ、土地勘もないので、地図の内容はよくわかりません。

スタートのオーバーバルドからゴールのブブレまではローヌ川という川があって、川沿いに道路や線路があります。

ローヌ川にそそぐ川が南から北に何本も流れていて、その川の間にある山に登っては川まで降りる、ということを何度も何度も繰り返す感じになります。

 

標高断面図が長すぎたので2列にしてみましたが、それでも長い(笑)。約1日後とにLB(ライフベース)が設定されていて、仮眠と温かい食事ができるようになっています。ほかのエイドでも、色々充実した食事がとれる場所、仮眠のできる場所がありました。

 

さて、どんなレースになるのでしょうか?

 

Swiss Peaks Trail 完走記②へ

 

今回は2022年4月30日から、滋賀一周ラウンドトレイルという大会に参加してきました。

 

動画も撮ったので参考にしてください。

 

まずは大会の紹介から

 

 

滋賀県には県境に沢山のトレイルコースがあって、それをつなげて一周しましょうというレースになります。滋賀県大津(琵琶湖の南側)からスタートして、上の図で10番(東海自然歩道)から1番(京都一周トレイル)までさかのぼります。合計で約438km、累積標高28300mになります。

 

途中で補給ポイント(エイド:A)と休憩ポイント(ライフベース:LB)があります。エイドでは食べ物や飲み物を補給できます。ライフベースでは温かい食事が出たり仮眠をとることもできます。LBは約1日の行程ごとにでるように配置されています。制限時間は8日間(192時間)ですが、途中ポイントでもそれぞれ関門が設定されています。

 

 

昨年末に大会が発表されて、「面白そう」と思ったので、あまり何も考えずにエントリーしてしまいました。まずはGWを全部つぶして休みを確保することが大変でした。今年のGWは休みの並びが良いので、クリニックを休む日は少なめですみました。

 

本当はこのようなビックレースに出るときは相応の練習をして望まないといけないのですが、今年は冬(12月から3月)までにエントリーしていたレースがコロナの影響で次々とキャンセルになっていました。レースが時々でもあるとモチベーションが保てるのですが、結局あまり沢山練習できないままでレースに臨むことになりました。

 

今回は準備が大変でした。まずは、サポートを友人の北川さんにお願いしました。レンタカーを借りて、必要な物資を積んで運んでもらいます。また、一部は私の兄と、友人の市川さんにペーサーをお願いしました。ペーサーとは、一部の区間を一緒に走ることができる制度です。特にロングレースだと一人で走るより誰かと一緒に走っていると気が楽なのです。また、今回のコースは道が分かりにくいので、ペーサーが道を探してくれました。

 

 

総勢61名で集合写真を撮りました。もりや眼科がこのレースのスポンサーになったので、マスコットキャラクターの「もりーさん」にも登場してもらいました。

 

1日目 LB1余野公園まで

4月30日土曜日朝10時レーススタート!

レース前日土砂降りだったのですが、当日は天気に恵まれました。ただ、トレイルはまだ濡れていて、滑りやすい状態でした。1日目の区間は東海自然歩道といって比較的整備されている区間でしたので、とても走りやすいコースでした。

なるべく消耗しないように注意していたのですが、うっかり下りの階段で足を滑らせてしりもちをついてしまいました。その後走っているとなんだかお尻が熱くなってきました。お尻のスマホが尻餅でダメージを受けていたようです。

 

スマホのカバーを外したところ、バキバキになったスマホが出てきました。今回のレースではスマホは重要で、連絡をとったり自分の位置を知ったり、天気予報をみたりしなくてはなりません。急いでサポートの北川さんに相談して、代替のスマホを手配してもらいました。

 

 

A2のエイドポイントで兄と合流。私が来るのが想定よりも早かった関係で、準備に少し時間がかかってしまいました。LB1まではあまり起伏のない道を進みました。

 

 

 

LB1の余野公園を超えると途端に山が急峻になりました。ここは鈴鹿トレイルという事ですが、いわゆる「痩せ尾根」と言って、両側が切り立ったところを進みます。ストックを持っていたのですが、両手両足を使わないと勧めないところが多く、少し邪魔になってしまいました。

とても急峻なので、時間のわりに全然進みません。そのうち、雨になってずぶぬれになってしまいました。A3の鈴鹿峠に着くころには朝になっていました。かなり寒くて消耗していました。

 

本当は私の兄はLB2まで一緒の予定でしたが、なかなか先に進めないため、A5で離脱することになりました。この時点でも雨はザーザー降りでした。LB2に到着したのは午後8時。自分なりにはそれなりに良く進めた感じでした。前日寝ていないため、ここで2時間の仮眠。疲れていたせいかぐっすり寝られました。

おきてもまだ深夜なのですが、どんどん先に進まなくてはなりません。このあたりで雨がやんできました。

 

 

上の図を見ると、LB2を出てからも登ったり下ったりを繰り返しているのが分かります。正直、今どこを走っているのかはよく把握していなくて、GPSの腕時計を見ながら走っていました。ところが、A6の近辺で私の腕時計が突然再起動を繰り返すようになりました。一応スマホでもルートは表示できるのですが、スマホを見ながら走りにくいので、少し困ったことになりました。

(↑再起動を繰り返すガーミン)

 

A7鞍掛峠は12時半ころ通過(レース開始後約50時間)。結構疲れたので、その後の三国峠に登る途中で10分ほど仮眠。少しすっきりしました。天気が良かったので、気持ちよく仮眠ができました。

三国峠を過ぎてしばらく行くと、鉄塔が建っている広い場所がありました。大学生くらいの女性2人が遠くの景色を眺めています。「すいません・・」と声をかけられました。レースの途中ではありましたが、話を聞くと、帰れなくて困っているとのこと。スマホもオフラインマップを入れていなかったようで、使えない状態とのこと。そもそも登山の格好ではなくて、普段気っぽいのも気になる。とりあえず私が来た道が一本道であること、1-2キロほど進むと鞍掛峠という峠があって、エイドを設営している人がいるという話をしました。無事にたどり着いていると良いのですが。

 

しばらく進んで155キロ地点、五僧峠に着くころにはまた雨が降ってきました。エイドのテントで雨宿りをさせてもらいながら、カップラーメンを食べました。

五僧峠を抜けると、大きな山があって、その後林道で大きく下りました。下った後は町に出たのですが、170キロ過ぎの地点にファミリーマートがあったのでファミチキを堪能しました。疲れたときのファミチキはとてもとても美味しかったです。

その後ちょっとした登り下りでLB3に着くかなと思ったのですが、ここがとても大変でした。道が全然分からないのです。一部藪のなかを強行突破しながら道を見つけて進みました。とても寒かったこともあって、ここでリタイアした人がいたようです。なんとか突破できて良かったです。同じように迷っている人がいて、合流できたことが大きかったです。2人で道を探すと効率が良いのです。

 

3日目の午前3時半、LB3(172km地点)に到着。結構満身創痍でした。ここでもかなり疲れたので3時間仮眠。ぐっすり寝られました。ここでトレラン仲間の市川さんと合流しました。仲間がいると心強いです。

LB3を出ると伊吹山に登ります。かなり上りますが、登山道がしっかりしていて、一般の登山客も沢山いました。山頂がとてもにぎわっていました。折角なのでカレーを注文していただきました。とても美味しかったです。

伊吹山を超えると、1キロほど伊吹山ドライブウェーを進みます。ここは歩行禁止区間で、車で送ってくれることになります。なんだか得をした気分になりました。ここを過ぎると再度人気のないルートになります。本当に道が分かりにくくて、GPSを使っていても良く分からない場所もありました。

196キロ地点、品又峠のエイドは今では使われていないスキー場にありました。無人でテントの中にドリンクや食事が設置してありました。ここを出るとすぐ日没になったのですが、ここから先のルートもかなり分かりにくかったです。やはり、自分の腕時計が故障した影響が大きかったです。市川さんの腕時計のナビが頼りでした。

LB4の手前の山を越える頃には本当にバテバテになっていました。全然進まないので、サポートの北川さんが心配していました。ここは電波が悪いので、自分の位置があまり正確に表示されないようです。この辺りは難しい道が続いていて、なかなか分かりにくいところばかりでした。(下の写真はコースです。)

分かりやすいルートの部分も、倒木で塞がれたりしていて、かなり通りにくかったです。

 

あまりにも疲労困憊でぺちゃんこなので、LB4に到着したらリタイアするものだとばかり思っていました。しかし、折角到着したのだから仮眠をとってから考えても遅くないという事になりました。

LB4(235キロ地点)には午前8時に到着。ここで3時間しっかり仮眠を取りました。足もマッサージしてもらったところ、意外にも結構元気になってしまいました。なんと走れる!

 

ということで、LB4を出て、その後かなりのアップダウンを続けて進みました。横山だけは図の通り、急峻でかつかなりのアップでしたが、特に問題なく登ることができました。仮眠による回復は大きかったです。とはいえ、どこもなかなかスピードの出ない区間ばかり。

A13からA14の区間はなかなか道が分かりにくく、ところどころ迷いました。そのうち後方から選手がきて、3名になって進みました。そのうちの1名(山本さん)はポールを2本折ってしまったとのこと。そんなこともあるんですね!ゴール時に魚肉ソーセージをストック代わりにしてゴールしたら面白いかも!なんて話をしながら進みました。

山本さん(下の写真の右の方)とはA14でお別れ。膝が痛くてここでリタイアするとのことでした。その後、小泉さん(下の写真左)と一緒に進むことになりました。彼はルートファインディングに優れていて、私が後ろをついていく、という形になりました。とても助けてもらいました。

 

LB5願力寺(275キロ地点)についたのは午前6時。制限時間が9時半なので、3時間半しか余裕がありません。食事等して、でも仮眠をする余裕がありませんでした。幸い、眠気があまりなかったので、1時間ほどの滞在、10分程度の仮眠で出発しました。滞在の間、ガーミンの復旧に努めましたが、どうにもなりませんでした。

 

その後は、滋賀県北部にある高島トレイル、一般の登山客もたくさんいるルートを通りました。とても景色が良いルートでした。ここは走行禁止区間なのですが、もともとへとへとなのであまり走れる余力はありませんでした。高島トレイルに入ってすぐの登りの最中、リュックが腰に食い込む感じがありました。重い荷物がリュックの下の方にあると、腰に食い込んで痛いのです。そのため、途中で荷物の入れ替えを行いました。その時、ヘッドライトを道端に落としたようでした。後から来た飯島選手に拾ってもらいました。スペアライトを持っているとはいえ、必携品なので、助かりました。

 

ルートがしっかりしていたこともあって、とてもよく進むことができました。日中少し眠気がでたので、10分ほど仮眠しました。昼で温かい時間だったので、快適な仮眠ができました。

 


 

A15抜土のエイドで、スントというGPS時計を主催者の旦那さん+愛犬から借りることができました。しかし、これもあまり正確な表示ではなく、ルート検索が難しい状態が続きました。それでもトレイルがしっかりしていたので、問題なく進むことができました。

 

途中、この大会のために準備した骨伝導イヤホンをつけたところ、思った以上に脳が活性化して、スピードが上がったように思いました。音楽の力はすごいなと思いました。このまま順調にゴールに行けるのでは!と感じました。「いやー、ゴールできたら感動だなぁ」とイメージしながら走ったりしました。

 

そんな感じで順調だったのが、日没とともに一変しました。それまではっきりコースが分かっていたのが、全然分からなくなったのです。武奈ヶ嶽あたりは広い尾根でどこがコースかわかりにくく、さらにコースマークも少ないのでヘッドライトではどこを歩いたら良いのか、全然見当がつかないのです。それまで順調だっただけに、突然かなりのブレーキになってしまいました。道を探してうろうろしていたところ、後ろから3人組が追い付いてきました。門田さん(初登場)と、そのペーサーの方、あとは前日夜間一緒だった小泉さんでした。ペーサーの方は道を知っているのか、とても速いスピードで進んでいました。ついていくのが精いっぱいでした。門田さんは脚を負傷したようで、次のライフベースでドクターストップがかかるのでは?という話でした。武奈ヶ嶽からの下りが長かったので、とても脚を消耗しました。途中靴を1サイズ大きいものに変えたのですが、それでもさらに足が腫れてしまい、靴の中で足がパンパンになってしまいました。

なんとか水坂峠に到着したのは夜10時ころ。脚を消耗してこれ以上進む自信が無くなってしまったこともあってリタイアしました。門田さん、小泉さんの検討を祈ってお別れしました。この後2名ともゴールしていました。素晴らしいです。

 

 

約315キロを132時間程度かけて進みました。自分は今まで2日間程度しか走ったことがなかったので、過去最長時間でした。睡眠をすると回復できる、ということが分かって収穫がありました。レース後のダメージはかなり深刻で、足の腫れはかなりのものでしたし、レース後10日程度たった今でも、ジョグのペースがかなり遅いままになっています。その点ではかなり限界まで追い込めたかなと思いました。ただ、やはりレースに出るからには完走したかったです。今度出るときは、もう少し練習して、体重も減らして、しっかり準備して臨みたいと思いました。

 

 

今回は快適にランニングができるテクニックの紹介です。

走っているときに音楽を聴きながら、というのは多いと思いますが、音楽ばかりでは飽きてしまうことがあります。

私はamazonのプライムビデオ会員になっているのですが、実際にビデオを流しながらスリープ状態にすることはできない仕様になっています。

そのため、スリープにすると音も止まってしまいます。今回はスリープ中でも音が聞けるようにするテクニックの紹介です。

 

まず、映像を再生します。

赤矢印のようにスワイプすると、画面に小窓で再生できるモードになります。

下のような状態をピクチャインピクチャというらしいです。ここまで言ったらほぼ完成。

 

一回電源ボタンを押すとスリープ状態になって音楽が止まりますが

 

もう一度電源をタップすると、このような画面になります。この中央の再生ボタンを押したら音楽が鳴り始めます。

こうすると、再度スリープにしても音楽はなり続けます。

 

1話終わったら音楽が鳴りやみますので、もう一度同じ作業を行う必要があります。ロングランの時は長編映画の方が良いかもしれません。

一度見た話しであれば、意外と音だけでも楽しめます。

ちなみに、You Tubeでこの機能をやろうとするともう少し高度な技が必要になります。amazonビデオは事前に映画をダウンロードできるので通信費を気にせずできますが、You Tubeは有料会員にならないとダメですね。

 

 

おまけ

 

下の写真は標高断面図と私のペースです。100キロ過ぎからペースが落ちていますが、これは上り基調のため、自然なことだと思います。210キロ地点で大失速しているのが分かります。その後、下りでもスピードに乗らなくなってきてしまいました。

自分で撮影したビデオ

 

 

 

 

スパルタスロン2018 公式ビデオ