UTMS(ウルトラトレイル四姑娘山)完走記
大姑娘山(スーグーニャンシャン)から下山してホテルに着いた後、午後は大会のチェックインです。必須装備をもって本部に行きました。ちゃんと装備はチェックされました。診断書もきちんと提出しました。心電図は持っていかなくてよかったようです。一応診断書に心電図正常ですと書いてもらいました。チェックインは混んでなくて一瞬で終了しました。夜にレースの説明会がありました。

夜の説明会に参加した選手たち。日本人はこの時は見かけませんでした。

今回のレースの難所は3か所ありました。CP5は1つ目のピークで、約1000mの標高差があります。CP8がレース最高地点です。4400mとありますが、これはチェックポイントの標高で、そのあと4500m程度まで高度を上げます。CP10は、そんなに高くない登りと思いきや、結構登らされた記憶があります。

事前の説明で、積雪があると言ってたのですが、そのヤバさは後で思い知ることになりました。
日隆からバスで1時間ほど揺られてスタート地点に向かいます。高い山に囲まれた場所にスタート地点がありました。参加者が多くないので、そんなにごみごみした感じがなくて、ゆったりスタート時間を待つことが出来ました。

午後5時、スタートです。スタートしてから、CP4までは殆どが木道か道路です。緩やかな下りということもあって、気持ちよく走れました。標高が高いので息切れはしやすいです。

山の景色が本当に素晴らしかったです。
CP4を超えた途端、激坂が続きました。標高が高いこともあってすぐに息切れしました。くねくねした車道に時々出るのですが、敢えて直登ルートを通らされました。果てしないくらい長いのぼりを終えて、ようやくCP5にたどり着きました。(暗くて良い写真が撮れませんでした)。CP5を超えたら、今度はひたすらトレイルを下ります。下に見える街まで下ったら、今度は300mほど登ります。この登りも結構きつかったです。緩やかな道もあるのに、敢えて急な上り坂を登らされているようです。
CP6でデポバッグがもらえます。着替えを入れたのですが、服があまり汚れていなくて靴下も駄目になってなかったので着替えませんでした。ここで結構ぐったりになっている人が多かったです。私も結構くたびれていたので、しっかりと補給をしました。小さい肉まんを4つくらい食べました。
CP6を出て、しばらく道路の下りを走った後は、トレイルの緩やかな登りが続きました。緩やかなので結構走れました。CP7を出てしばらくすると川を渡るのですが、そこで足を滑らせてびしょびしょに。この川渡は結構難易度が高いので、濡れた人が多かったのではないでしょうか。その後は激登りが続きます。トレイルが氷で覆われるようになり、滑る箇所も出てきました。標高が4000mを超えると、雪が厚くなってきます。足がはまってしまい、かなり移動スピードがさがりました。空気がとても薄くなり、気温もかなり下がっていて、極限の状態になりつつありました。朝日が出てきていて、周囲の景色も良く見えるようになって、「今凄いところに来ているんだ」という感じがしていました。あまりにも思うように進めなくて心が折れてしまうポイントでしたが、引き返すのはもっとつらいと思って、根気よく登り続けました。

雪が新しかったので、一歩進むたびにずぼっとはまってしまいました
標高4400m地点で湖に出るとようやくエイドに着きました。エイドにはテントがいくつかあって、周囲を少し高い山に囲まれていました。

八角棚海から見る四姑娘山はとても綺麗でした。
UTMBのフェレ峠での吹雪以上に辛い思いをして登ってきた上では、湖の向こうに朝日に照らされた四姑娘山が見えました。空気が薄いせいか、空気が澄んでいるせいか、山がとっても鮮やかに見えました。今までの辛い思いが吹き飛ぶくらい、感動しました。大会運営者は、選手にこの景色を見てほしかったんだ、と思いました。
八角棚海を出た後さらに高度を少しだけ上げ、その後稜線をしばらく歩くのですが、若干ラッセル(やわらかい雪をかき分けながら進むこと)をする感じでした。この間距離にして3-4キロなのですが、ものすごく時間がかかりました。コースの一部は、「足を踏み外したら滑落してヤバいんじゃないの?」というところもありました。

八角棚海をでたあとのヤバい箇所。遠くにランナーが見えます
雪の部分が終わると、普通のトレイルコースに戻ります。一気に標高を下げてCP9。CP9から後の登りも結構きつくて長かったです。歩いたり休んだりでした。CP10を出てから一気に高度を下げて、そのあともしばらくトレイルが続いてCP11へ。その後は比較的走りやすい道が続いてCP13へ。

CP13に続く道。走りやすい林道が続きました。時々馬とすれ違いました
同じ道を引き返すのですが、途中からは木道が続いて走りやすい道でした。CP14から後は普通のトレイル。前半沢山のぼって、後半は沢山下りました。途中川渡が2回ありました。
ゴールした時は深夜でした。普通の100キロよりも結構消耗した感じがしました。へとへとでしたが、そのまま成都空港に直行して早朝の便で出国しました。このあたりは写真がありません。残念。
結果は28時間14分。138人中16位ということでした。私が速いというよりも、まだ中国ではトレイルランニングが普及していないという事情があると思います。完走率は29%ということなので、シビアなレースだったのは間違いないです。