SAINT-GERVAIS 21キロ地点から、LES-CONTAMINES 31キロ地点
この区間は細かなアップダウンをしながら徐々に高度を上げて行きます。日が暮れてしまったので、視界は殆どありません。森の中を気持ちよく走れるトレイルが中心でした。トレイルを登っていると突然テントが出現。ここが次のチェックポイントのLES-CONTAMINES。さすがに4時間半程度も走っていると疲れた人が多いようで、椅子に座って休憩している人も多数いました。しかし、私は一旦座ってしまうと気持ちが途切れてしまうので、ほぼ休憩せずに再出発しました。
LES-CONTAMINESから、ボンノム峠 44キロ地点、標高2433m
今回の難所の一つ、ボンノム峠に向けて本格的に登って行きます。だんだん走れないくらいの斜度になって行きました。ふと前を見ると、ヘッドライトが列をなして登っていくのが見えました。
39キロ地点のチェックポイントでは、これから標高を上げるということで、やや重装備にしました。今回ウールの腹巻を準備しました。お腹はランニング中にとても冷えやすい部分で、しかも胃腸をこわす原因にもなるので、お腹を温める作戦をとりました。
標高2000メートルを超えたあたりから、徐々に風が強くなって気温も下がってきました。峠は山と山の間にあるので、そこに風が集まって突風になります。また、雨も徐々に降ってきました。幸いに眼鏡ではなかったので、視界に大きな影響はなかったですが、眼鏡だったらきつかっただろうな、と思いました。この辺りになるとやや大きめな岩が出現していて、なかなか走れないトレイルになりました。また、山頂に近づくときりが出てきて、前の選手がすぐに見えなくなるほど深い霧になっていきました。前の選手が見えないとコースが分からなくなってしまうので、必死に付いていくようにしました。
山頂に近づくときりは晴れてきたのですが、おそらく氷点下の寒さと、台風並みの突風が凄まじかったです。立ち止まるとすぐに体が冷えてしまうので、一気に峠を突破するのが一番です。
ボンノム峠から、LES CHAPIEUX 50キロ地点まで
ボンノム峠を越すと、雨と風が一気に弱まりました。それとともに体感温度が急上昇、少し暑いくらいになりました。走りやすい下り坂が延々と続きました。坂を下りきる頃に「思ったよりも脚を消耗している」という事に気がつきました。レース開始後8時間以上走っていたら疲れは出ると思うのですが、今後30時間以上走らなくてはならないにしては、疲労が出るのが早すぎます。完走できるのか、不安になってきました。
坂を下った先にあるチェックポイントのLES CHAPIEUXは街ではなくてただの山あいの場所でした。ここから次の難所のセーニュ峠に向かいます。
LES CHAPIEUXから、セーニュ峠 59キロ地点、標高2516m
LES CHAPIEUXを過ぎると、すぐに登りになります。車が通れるくらいのくらいの幅広の道を延々と登っていきます。標高差約900メートル、ビルに換算して約260階相当!標高2000メートルを超えると、再度風が強くなって気温が下がってきました。標高2300メートルあたりから、息切れが激しくなって、脚に力が入らなくなりました。心拍数は上がっていないのですが、とても息苦しいのです。少し休むとすぐに治ります。高山病でした。
息切れが始まった頃から、だんだん雨が雪に変わっていきました。道理で寒いわけだ。こんな時に立ち止まると一気に体温が下がってしまいます。一方で、立ち止まらないと力が入りません。腹巻が効いているのか、気温が低くても辛くは無かったので一歩一歩進みます。ただ、手先は冷たかった・・軽量化を狙って薄い手袋にしたのが良くなかったです。ボンノム峠と同様に、山頂付近は風が台風みたいになっていました。セーニュ峠とほぼ同じ標高のボンノム峠は雨だったけど、セーニュ峠は雪になっていたのは、明け方で一番寒い時間帯で気温が下がってきたのだと思います。難所と言うのにふさわしい、厳しい場所でしたが何とか突破することができました。
セーニュ峠から、LAC COMBAL 65キロ地点まで
セーニュ峠を登りきったあたりで段々夜が明けてきました。それとともに、左手にモンブランの山々が見えてきました。また、前方にはコンバル湖に続く緩やかで広い斜面が続きます。本当はセーニュ峠を越した後にもう一山登る予定だったのですが、山頂のコンディションが悪いと言うことで登らないことになりました。これは妥当な判断だと思います。それくらいセーニュ峠が厳しかった・・
コンバル湖に続く緩やかな下り坂がですが、脚を消耗していた私には結構辛かったです。なかなか周囲のスピードについていけなくて、でも無理して良いことは全くないのでマイペースで進んでいきました。まだ100キロ以上あるのに本当に大丈夫かな?
走りやすい、でも走れない下り坂がを下ったところがコンバル湖のチェックポイント。周囲が全てかなり高い山に囲まれていて、迫力満点の場所でした。
(まだ日が昇り切ってないので写真が暗めです)






















