意外と私は好きな、日本の子守歌。
日本の子守歌と言ったら代表的なものは、「五木の子守唄」「中国地方の子守唄」「竹田の子守唄」「江戸子守唄」がある。そのうち「江戸子守唄」は定かではないけれど、他の3つは「守子歌」と呼ばれていて、貧しい家から子守の奉公に来ている子ども(守子・もりご)が自らのつらい境遇を歌った歌でもある。
つらい境遇を嘆いているのだから、当然歌詞は暗くてジメッとしている。こんなものを子どもに聴かせて眠らせるのはどうなのかな・・・と思うけれど・・・
例えばこんな歌詞。
「おどまかんじんかんじん、あんひとたちゃよかし、よかしゃよかおび、よかきもん」(私は乞食のようなものだ。それに比べてあの人たちはお金持ち。良い帯を着て、良い着物を着ている。)(五木の子守唄)
「おどんがうっ死んだちゅうて、誰が泣いてくりょか、うらの松山、蝉が鳴く」(私が死んだとしたって誰が泣いてくれるだろうか?うらの松山で蝉が鳴くだけだ)(五木の子守唄)
「起きて泣く子のねんころろん、面憎さ」(中国地方の子守唄)
「盆が来たとてなに嬉しかろ、かたびらはなし、おびはなし」(竹田の子守唄)
めちゃくちゃジメッぽーーーーーーい
と言いつつも、何気にこういうのが嫌いではない私
結構家で料理をしながらとか、こういうのを口ずさんでいます
そういえば地歌箏曲の歌詞でも、こういうジメッぽいの多かったな。会いに来てくれない男のつれなさを嘆く、とか、恋しい人に捨てられた女の寂しさを歌っているとか。
日本ってこういうものを多く伝承しているってことは、こういうジメッとした感じの感情とか精神って、結構好まれていたというか、良いものとされていたのかなぁ・・・どういう風に受け取られていたのかなぁ・・・?
明治維新以降、こういう感じのものはあまり作られなくなったとはいえ、演歌の歌詞の中とかには結構「男を他の女に取られた女」目線での歌詞ってやっぱり多かったり・・・
好きなんだな、やっぱり、こういうの。演歌も今ではあまり盛んではなくなってきているけれど、今の文化の中ではどうなんだろう?やっぱり日本人って、ジメッとしたものが好きなのかな?
人間と住んでいる土地の気候の関係って、やっぱり切っても切り離せないよね。
ところで、もう1つ、他の日本の子守歌をご紹介します。これってみんな知ってるかなぁ・・・有名かなぁ・・・。
「ゆりかごの歌」です。その歌詞もついでにご紹介。
ゆりかごのうたを
カナリヤが歌うよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
ゆりかごの上に
枇杷の実が揺れるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
・・・・・
・・・・カワイイただただ、カワイイ、ほっこりした世界。
これは、1921年(大正10年)に作られた曲です。ここに明治維新後の曲を作るということの意味の変容を見るというのはちょっと考えすぎでしょうか・・・・。
「ラジオヌーベル」こちらのアドレスにて、木〜日の週4日、21時から約30分間やっています!
https://twitcasting.tv/c:nouvelle_muse
nouvelle MuseコンサートGoldenStreamのCD・DVDの予約販売やってます。こちらのサイトにて。
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こちらにて、SAKURAをご視聴頂けます。
ブログでもしばらく話題にしていた私の箏ソロもこちらに含まれているので、是非是非聴いてみてくださいね。
https://soundcloud.com/user-544484210/sets/sakura-goldenstream
それではまた
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