こんにちは小澤千絵子です。昨日のブログではSAKURAソロについての自画自賛を炸裂させてしまって、ちょっと恥ずかしいそして「絶対に聴いてほしい」なんていう強い言葉を使ってしまったことを、ちょっと反省しつつ・・・。
参考までに昨日のブログ↓
なんですが、また懲りずにこの部分についての話を続けてみたいと思います。
基本的にヌーベルミューズの曲は、シタールの演奏家で作曲家の井上憲司さんが作編曲をやってくれていて、それを元に私たち奏者はそれぞれの楽器で弾きやすいように手を加えることはあるけれど、自分でアレンジと言えるものまでやることはほとんどない。でも、そうは言っても、時にはちょっとしたアレンジをしなくてはならない事もあります。曲中に出てくる、「〜〜小節、箏ソロ」とか、「ここの部分に箏のソロを挟む」のような感じで。いわゆるカデンツァのようなものです。それが、このSAKURA箏ソロ。これは、「さくらさくら」の元のメロディーをワンコーラス箏で弾く、という部分なんですが、作曲やアレンジに全く自信のない私は、元のメロディーにちょっとした簡単な和音をつけるくらいのことをやってお茶を濁していた
そしてGolden Streamの約1ヶ月前、井上憲司さんに全曲通して見てもらった時、いろんな注意点やアドバイスをもらったのですが、その中の1つがこの箏ソロの部分。「これは、誰でも知っているメロディーなんだから、そのまんま弾いたのではダメだと思うよ。」とのこと。「もっともっと、壊しちゃっていい。もう元のメロディーがわからないくらい。前衛的な感じにしていい。」と・・・・・。うん、そうですよね私も、この部分、なんだかつまらないよねって、薄々気づいてたでももっと踏み込んだアレンジにしていく自信がなくて逃げていた。どうしよう、できるかな・・・
でも、こうやってハッキリ言ってもらったからには、やらないと。でも、壊すって?前衛的・・・って?やりたいけど、どうやったらいいの?PAをやってくれてる作曲家の神田さんに相談することもできると考えたけど実際その時間もない。Golden Streamまでの半年間は本当にいつも抱えているものが多くて大変だったけれど、最後の1ヶ月は特に、死ぬほど忙しかった。私が要領が悪いからというのもあるけれど、いつも抱えきれないくらいの雑事と、精神的なプレッシャーと、様々な不安と闘っていた。それに加えて、コロナがやって来て、コンサートをやるやらないの議論が連日繰り広げられ、コロナ対応という雑事が山のように降りかかってきた。完全にキャパシティーオーバー。一番肝心な箏に触れる時間がほとんどない・・・・それでも・・・・、やらないと!
もうやるしかないということで取り掛かる。1日にわずかしか取れない箏に触れる時間をほぼ9割以上このSAKURAソロに費やす。いろんな可能性を模索。変な和音でも、とにかくいろんな音を鳴らしてみる。いろんな奏法を使える可能性も模索。でも適当に色々やってみたからといっていい感じにはならない。こんなんじゃダメだよね?こんなんじゃダメだよね?と、ダメなパターンを色々やってみる事を繰り返していく。変な和音を鳴らして、変な感じにすればそれで前衛的=それでOK、って訳にはいかない。当然だけどやっぱり、あくまでも良い感じにしないと!!・・・でも、全く良いアイディアにたどり着かないまま、和音やありきたりな箏のテクニックをいろいろ鳴らしたりするだけでその日の練習を終える。「明日はもう少し、光が見えていますように。」と祈る。ずっとその事を考えている時間はないから、すぐに頭を切り替えて他の仕事にうつる。「でもまだ時間はある。本番までに、良い形が見出せていれば良いんだ。」そんな感じで毎日少しづつの時間だけれどその取り組みを進めていった。
そんな感じで始まったSAKURAソロのアレンジですが、話が長くなってきたので続きはまた明日
今日の写真はマスクをしながらの舞台リハ。こんな写真、ずーっと後になったら良い思い出になってるのかもなぁ
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それではまた明日
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