【鍼灸症例】少しずつ進行する股関節のトリガーポイント。痺れの原因の多くはTP関連痛である。 | 【鍼使用本数日本一の治療院】鍼師おざわの治療哲学Blog

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創業17周年
国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)国立駅徒歩3分
東京都国分寺市光町1-39-3
鍼治療特化型厚生労働省認定国家資格治療院/トリガーポイント治療

【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉
東京都中央区銀座2丁目4-19 GINZA SENRIKEN 5F

 

30代男性

【主訴】

歩行時の違和感と股関節痛

伴う大腿部の痺れ

 

【問診】


はじめに症状を感じたのは半年前。

歩行時に左側のつま先が自然と外を向くようになる。



靴の踵もいつも以上にすり減っている印象がある。


原因も分からず、とりあえず意識して真っ直ぐにつま先を出すようにはしていたが、一向に治らず…



その症状が出始めた3ヶ月後くらいから股関節に違和感が出てくる。




歩行時に右足に比べ患側である左足が歩行時に前に出ない感覚や、左足の方で何もないところでもつまずくようになる。




ただ痛み自体はこの時点では無い。生活に支障もないことからとりあえず様子見ることに。




この頃からご自身でストレッチなどをやり始めたが特に改善はなく、、



それからしばらくは症状に変化はなかった。

 


しかし2ヶ月ほど経ったある日、駅の階段を登っている最中に左股関節に強い痛みが走った。




それ以降、歩けないほどでなないが常に股関節に痛みがある状態が続いており、大腿部の外側に痺れも出てきた。




さすがに生活への支障も出始め、このままではマズい…ということで当院の患者様からのご紹介でご来院されました。






 

【視診・触診】

視診にて患側の足(股関節)が外旋位になっている。


触診では中殿筋及び大腿筋膜張筋に顕著な圧痛がある。


患側の前脛骨筋にも圧痛を確認。

 


    

【治療】


主な治療部位

①中殿筋 

②小殿筋 

③大腿筋膜張筋 

④前脛骨筋 

⑤最長筋 

⑥腰部多裂筋






 

【治療経過】


1回目

殿部刺鍼時に主訴である大腿部に痺れに似た感覚(認知覚)が出る。

 


2回目

前回後痛みは半分になる。

ペインスケール10→5。


 

3回目

5→3

痺れは消失。

 


5回目

痛みも消失。

歩行時の違和感もなくなり、足も真っ直ぐ出るようになってきた。



元々痛みに強い傾向もあると自覚。


今回の様な症状が出た事に将来的な不安を感じ、現在も定期的に治療を継続している。

 


【痺れが出る=神経痛ではない!!トリガーポイントの概念】


今回のケースの様に痺れが出ると『神経が悪い』と思いがちです。例えば今回の症状で整形外科に行くと『坐骨神経痛』とかレントゲンを撮っただけなのに『椎間板ヘルニア』と言われていたかもしれません。



実際にそういわれてメスを入れる事になったり、効かない薬を永遠と処方されるケースも当たり前の様に繰り返されています。




例えば、肩甲骨周辺のトリガーポイントは腕に痺れ症状を出します。



そして今回の様に足でいう股関節周辺のトリガーポイントは足に痺れ症状を出します。



中枢側(身体の中心寄り)のトリガーポイントが抹消側(身体の先端側)に痺れ症状を出すことがあります。



いわゆる『神経痛』と呼ばれるものの大半はこれです。



坐骨神経痛と呼ばれる症状、脊柱管狭窄症と呼ばれる症状、頚椎症と呼ばれる症状…いろんな病名がありますが、症状に注目した時に『トリガーポイントが原因かもしれない』と感じるだけで、リハビリ・薬物療法・手術などの無駄な時間と無駄な体力の消耗は減ります。



体感すると分かるのですが、今回のケースでは初回の治療時に鍼先がトリガーポイントに当たった瞬間に『それだ!それが痺れの原因だ!!』と自分自身が体感します。これを『認知覚』と言います。




神経に鍼を当てていないのに本人が痺れと感じている感覚が脳に伝わるメカニズムもトリガーポイント治療の面白い所です。



『それだ!!』と自分の脳が感じて治るプロセス。



なんとなく治った…という感覚ではない、プラセボを超えた治療が出来るのもトリガーポイント治療の魅力です。

 

 


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🇯🇵 国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)🇯🇵 

院長・代表取締役 小沢 国寛




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