【鍼灸症例】閃輝暗点、キラキラ・ギザギザの光からの...頭痛と眩暈と吐き気が起こる | 【鍼使用本数日本一の治療院】鍼師おざわの治療哲学Blog

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創業17周年
国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)国立駅徒歩3分
東京都国分寺市光町1-39-3
鍼治療特化型厚生労働省認定国家資格治療院/トリガーポイント治療

【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉
東京都中央区銀座2丁目4-19 GINZA SENRIKEN 5F


20代女性

【主訴】

閃輝暗点

頭痛・めまい・吐き気・胃の不快感

 

【問診】


約2ヶ月前からの症状である。



突然目の前にキラキラ、ギザギザした光の波のようなものが見えた。



その時は一時的だった為、気にしていなかった。

しかし、それ以降何度かその現象が頻繁に起こるようになる。



次第に頭痛も出るようになってきた。

心配になり、病院で脳のMRIの検査や眼科も3件回ったが特に異常は見当たらず経過観察となる。




徐々に目の違和感や頭痛、めまいも強くなってくる。


耳鼻咽喉科でも異常は無いと言われる。


現在は頭痛外来へ通院中である。しかし全く改善が無い。



最近ではめまい・吐き気・食欲不振や胃痛なども出始めて生活に支障が出ている。




 

【視診・触診】


視診

頚部の過緊張がみられる。

 


触診

交感神経緊張でみられる皮脂の過多、頚部の過緊張と軽度の浮腫が確認できる。

    


 

【治療】 


主な治療部位

①頭半棘筋 

②僧帽筋 

③胸鎖乳突筋 

④板状筋 

⑤肩甲挙筋 



 

【治療経過】


初回施術後、目の症状は少し良い。

胃痛も軽減し食欲も少し出てくる。

 

2回目

目の調子は以前に比べてだいぶ良い。

 

3回目

食事を摂ると胃痛が出てくる。

 

4回目

仕事が忙しくなると目の症状が出てくる時があるものの、頭痛にまではならなくなった。

 

5回目

だいぶ調子も良くなってきた。

 

8回目

2か月間辛かった症状は、ほぼ改善する。

現在も週一度の頻度で治療を継続中。





【閃輝暗点】

①急に視界がキラキラ、ギザギザした光の波のようなものが見える現象が起こる。


②数分から数十分ほどで光の波のようなものは見えなくなる



これを『閃輝暗点』と言います。




その症状が治った後に頭痛が出たり、症状がひどい方は吐き気や嘔吐、メマイを起こすケースもあります。



脳の血管によるものやストレス、睡眠不足や食事の影響などが考えられていますが本質は不明です。




閃輝暗点に対しての治療法は確立されておらず、脳のMRIなど検査しても異常がない場合は経過観察となる事が多いです。




ただ、閃輝暗点を訴える患者さんから治療してほしいという要望は多く、実際に治療を行う事で今回のケースの様に改善が診られることを考えると、首凝りとの因果関係は大きいのではないかと思います。




首の筋肉に形成されたトリガーポイントによる症状は数えきれないほどあります。




閃輝暗点もその一つと私は考えています。


特に、後頭下筋群や頭半棘筋などの後頭骨付着部のトリガーポイントに鍼先が当たると目の奥に響くことがあります。


そもそも目の栄養血管は首から眼球方向に向かいます。血流の関係もあると思います。




首の深部のトリガーポイント刺激による交感神経の抑制が、日ごろの交感神経緊張による血管収縮を和らげるのかもしれません。



その辺りに閃輝暗点の本質が隠れているのかと感じています。

 

 

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院長・代表取締役 小沢 国寛



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