30代女性
【主訴】
高校時代からの頭痛・首肩のコリ
【問診】
高校生の頃から頭痛がある。
症状には波があり、
今まで激しい頭痛がある日は1日休むと良くなっていたが、ここ1〜2
心配になり脳神経外科での検査も異常は診られず。
首コリの自覚も強く、辛い時は上を向くことができない。
整形外科では「首コリが頭痛の要因になっているのではないか」…と言わ
仕事ではパソコンを一日中、スマホを見る時間も長い。ここ2ヶ月
整形外科での薬物療法とリハビリ、他にもマッサージ・整体など色々試して変化がない。
困り果ててい
【視診・触診】
頭半棘筋停止部を触診時に、頭痛がある時と同じような痛み(
【治療】
TPが確認された①頭半棘筋に加え、②僧帽筋③
1回目
TPに鍼が当たる感覚が心地よく感じる。
3回目
10→4。頭痛の頻度、辛さともに半分以下に。
5回目
4→0。頭痛は消失しました。
【あなたはいくつ、当てはまりますか】
【症状一覧】
- 1 頭が痛い・頭が重い
- 2 首が痛い・首が凝る
- 3 肩が張る・肩が凝る
- 4 最近風邪を引きやすくなった
- 5 めまいやフラつきが出る事が多い
- 6 振り向いた時や歩いている時にフワフワ、フラフラする事がある
- 7 吐き気がある事が多い
- 8 寝つきが悪い・途中で起きてしまう・眠りが浅い
- 9 血圧が安定しない
- 10 温度差が苦手
- 11 急に汗をかいてしまう事がある・多汗症
- 12 動悸がする事がある
- 13 目がぼやけたり見えにくい事が増えた
- 14 目が開けていられない・目が疲れる
- 15 夜の車のライトなどが眩しい・目の奥が痛い・視力検査などでライトが光るものは視力が落ちている
- 16 ドライアイが長く続いている
- 17 唾液の分泌異常がある
- 18 最近微熱が続く事が多い
- 19 お腹の膨満感・胃腸の調子が悪い
- 20 全身倦怠感が朝から続く
- 21 身体がだるい・疲れやすい
- 22 やる気が出ない事が多くなった
- 23 天候に自覚症状が左右される事が多い
- 24 気分の落ち込みが出る事がある
- 25 最近集中力が続かない
- 26 ふと、急に不安感が出る事がある
- 27 イライラする事が多くなった
- 28 仕事に対する根気が無くなってきた
- 29 手足の冷え・痺れ・のぼせるなどの症状がある
- 30 胸の痛み・圧迫感などが出る事がある
不定愁訴=あくまでも自覚症状が主体であるもの。診断名がついているが最近の造語であること。
【下記の症状も首コリが関係しています】
- 31 脚がむずむずする・動かさずにはいられない(むずむず足症候群と診断されている)
- 32 指先がチリチリ痺れる
- 33 足裏が熱い・寝ている時も熱くて布団から出したい
- 34 陰部痛・痒みがある
- 35 肛門の痛み・違和感がある
- 36 狭い所や圧迫感がある所で尿意を催す。(緊張性膀胱と診断されている)
- 37 お腹にガスが溜まりやすい。(IBSと診断されている)
- 38 下痢と便秘を繰り返す
- 39 呼吸が浅い・空気が入っていかない
- 40 呼吸により脈のリズムが変わる
- 41 からっ咳が出てしまう(咳喘息と診断されている)
- 42 舌がピリピリする。痛い。(舌痛症と診断されている)
- 43 鼻詰まり・気候によって鼻が詰まる。(慢性副鼻腔炎と診断されている)
- 44 ニキビが良く出来る・背中に湿疹が出来やすい(毛嚢炎と言われている)
- 45 手汗・足汗が出る。(手掌足蹠多汗症と診断されている)
- 46 耳なりや耳の詰まり感、閉塞感が出る。(耳管狭窄症・開放症と診断されている)
- 47 虫歯が無いのに歯が痛い
- 48 季節の変わり目や温度変化で蕁麻疹が出る(季節性蕁麻疹・寒冷蕁麻疹と診断されている)
- 49 春や秋、季節の変わり目に手先足先の皮が剥がれる(汗疱・掌蹠膿疱症と診断されている)
- 50 寝起きのたちくらみ・倦怠感や動悸・頭痛を繰り返す(起立性調節障害・ODと診断されている)
- 51 瞼(まぶた)がピクピクする(眼瞼痙攣・眼瞼ミオキミアと診断されている)
- 52 膀胱炎を繰り返す(その都度無菌性膀胱炎と診断される)
- 53 のどがイガイガする。何か詰まっている感じがする。(咽喉頭異常感と言われている)
- 54 急に手が腫れたり足が腫れたりする(CRPS・複合性局所疼痛症候群と言われている)
首は腰などとは違い細かい筋肉の集合体です。
一つの筋肉が悪くなってもご症状を感じることは少なく、徐々に徐々にコリが蓄積されて『筋浮腫』という状態になります。
首が浮腫んでいる状態になりますと自律神経でいう副交感神経(リラックス神経)の働きがうまくいかなくなり、交感神経が緊張する様になります。
いずれの不定愁訴も身体の交感神経緊張症状であり、様々な病態の原因となります。
数多くのご症状の原因が首のトリガーポイントにあると考えると、なかなか改善しない不定愁訴に対抗できる一つの治療手段であるということが出来ます。
スマートフォンやパソコン業務など、首が悪くなる環境が多くなっていく中、子供さんも含め様々な世代の方々の『首コリによる症状』というのが増加しています。
ご自身で痛みや痺れとして自覚症状があればまだ治療きっかけになりますので良いのですが、中には自覚症状を感じにくく、いきなり不定愁訴が出る方も少なくありません。