40代男性
【主訴】
薬が効かない頑固な頭痛
【問診】
数年前から原因不明の偏頭痛に悩まされている。
今まで、整形外科や内科、脳神経外科や頭痛外来など、様々な病院で検査をした。
しかし異常が見当たらない。
薬を処方されても初めのうちは良い時もあったが、最近は効かない。薬もどんどん強くなっている。もう飲みたくない。
日々頭痛はあるが、水曜頃~金曜まで、強い偏頭痛が起こる。
月(++)火(++)水(+++)木(+++)金(+++)土(++)日(++)
首に違和感がある。あるポイントを押すと自覚症状と同じ箇所に痛
ご自身が見つけたポイントをネットで検索していると、
【視診・触診】
視診
特に異常はない
触診
頚部の筋緊張と軽度の浮腫が確認できる。
胸鎖乳突筋に強い圧痛と頭痛の様な再現痛が現れる。
【治療】
主な治療部位
①頭半棘筋
②僧帽筋
③胸鎖乳突筋
④板状筋
⑤肩甲挙筋
【治療結果】
1回目
特に変化なし。
数年の症状なので浮腫みを取ることを目的としていた為、説明。
2回目
浮腫が軽減
毎日頭痛が酷かったが、水曜日に症状が出たのみ。
数年ぶりに頭痛のない日を過ごす。
3回目
長年の頭痛が一週間出なかった。
睡眠もよく取れる。
10回目
1か月間頭痛が無い。
この症状には数年前からずっと悩んでいて、仕事もプライベートも辛かった。
最近は仕事もプライベートも動けている。
現在も週一度の頻度で治療を継続している。
【頭痛の本質とは】
病院に行っても原因が分からず。数年間悩まされた頭痛も今回はわずか数回の治療で症状の改善に至
頭痛は『頭が痛い』という事で『頭痛』という病気として分類されているのがよろしくない。
そもそも、そういった症状が沢山あるのに『薬で抑えるだけ』という病気が多過ぎるんです。
原因がトリガーポイントにある場合、そのトリガーポイントが脳に『疼痛』という信号を出しているのを薬でブロックしたところでそのトリガーが消えるわけではありません。むしろそこに負担がかかる生活をしてきた患者にそこにトリガーが出来るわけですからドンドンと頑固TPになっていきます。
今回のケースでは様々な病院に行って『骨格的な異常が無かったから原因不明と言われてラッキー』でした。
もし、骨格的な異常が有ったら『これが頭痛の原因かも』と言われます。
変形が強いケースだと手術を勧められることもあります。
そもそも『頭痛って何?』と本質を考えないと頭痛という症状の原因は不明になります。全ての疾患で共通です。
国立おざわでは様々な頭痛環境に伴って頭痛の本質を3つに分類しています。
①後頭骨付着部筋TPによる頭痛
②咀嚼筋TPによる頭痛
③胸鎖乳突筋TPによる頭痛
もちろん複合するケースもあります(頑固な頭痛の場合)
薬局でロキソニンが売られるようになってから、頭痛を薬で抑える人が多くなっていましたが、最近は限界を感じてきた人も多いようで『薬でも治らん』という人がまた増えてきています。
治まると治るは違います。
頭痛という症状は、頭痛の本質を治療すれば必ず無くなるものです。
飲み続けてる薬がある方。
例えば、高血圧の薬は闇ですよ。高血圧の本質は深掘りすると首の環境にある事を皆知りません。
『この症状ってそもそも何なの?』
『この病気(病名)は何が原因なの?』
『なぜ薬を飲み続けているのか?』
深掘りしなければ治らない症状が沢山あります。