大切なことは1枚で伝わる、one page
one pageは、当院の社名です。毎月、社員は1枚の紙をスタッフルームに張り出します。
私のone pageテーマは、『感応道交(かんのうどうこう)』
感応道交というのは、師と弟子、先輩と後輩など、立場の違う者同士教える者と、教えられる者の意思が通じ合う事をいいます。
現代社会は、「こんなもんでしょ」という先入観が多い。
仕事をしていても、学校生活をしていても、頭の哲学を教えられているから、本来の行動哲学が生まれないんです。
「こうしておけばいいでしょ」「これでいいでしょ」
そういう頭の考えが続くと、いつの間にか虚構・虚勢・仮面・虚像の中にいる自分が生まれます。
その自分がどれだけ自分自身を俯瞰して観たところで、仮面を被っている自分自身なんか、分からないですよ。
数か月前、不登校の中学2年生の男子が、親と一緒に来ました。
いわゆるIBSという過敏性腸症候群のガス型という、お腹にガスが溜まってしまう病気です。
週一度治療をしていく中で、症状は緩解していく中、学校に行けずにいる彼の中に、仮面を観ました。
ある日、私が『周りの大人達は、お前に、いい大人になれ。いい仕事に就け、と言うだろ?』と聞くと、普段おとなしい彼が、『どういうことですか?』と言いました。
『大人たちは、自分のやりたいことを見つけろ、と言うだろ?』と聞くと、『はい。』と言います。『だから見つけようとするな。いい大人になろうとするな。いい仕事に就こうとするな。ただひたすらに、動け。』と言いました。
私も同じ学年の息子がいるので、響いたのでしょう。いつもムスッとしていたお母さんが、『最近学校に行くようになりました。』と瞳を潤ませながら言ってくれました。
数か月前、大学2年生の男子が治療に来ました。発作的に急な不安感に襲われる症状。呼吸が出来なくなる。
高校時代からずっと我慢して、我慢してきました。首と背中はバリバリで、自律神経が明らかに狂っている状態。
治療をしながら、ある日彼にこう言いました。『メンタルが弱いとか、周りは言う。メンタルが影響しているのかと、自分も思っているかもしれないけど、高校時代から我慢して我慢して、今こうして、治そうと行動した〇〇君は、強いじゃないか。』と言いました。
急に癌を患い、闘病をしている患者さん。抗癌剤治療の合間にも、鍼をすると、楽になるから…という事で毎週来ています。
自分が癌を患う数か月前に、癌でお母さんを亡くしました。悲しみの中、急な自分の体調不良。検査をすると、癌。
抗癌剤治療を開始しながらも、必ず週一度国立おざわに来ています。
いつも、診察券を返す時、私は『また来週。』と言います。
本人にも、『来月も来年もずっと、「また来週。」と言わせて下さい。』と伝えました。
感応道交。人間は、響き合いですよ。色々な仕事をしている人が多いです。色々な環境の人が多いです。
色々な人間がいます。国立おざわは、毎日が人間ドラマですよ。
P.S
先日国家試験が終わった研修生を迎えに行きました。
『実感即動』
感じたらすぐ動け。
さて、
これから働いてもらうぜぇ〜😁😁😁www