『大事到来、いかにしてこれを避けるべきか』
大事が来たら、どうやったら避けられるか。
『酷暑到来、酷寒到来』
ひどい暑さ、ひどい寒さが来たら、どうやったら避けられるか。
『夏炉冬扇(かろとうせん)』という言葉は、一般的には文字通り、夏の暑い時の囲炉裏、冬の寒い時の扇…という事で、『時季外れで不要なもの』…を意味する言葉です。。。が、しかしこれは一般的な意味です。
夏炉冬扇を深く観ると、『どっぷり浸かる』…という行動哲学が、そこにあります。
夏の暑い時に囲炉裏に当たってみろよ。冬の寒い時に扇を使ってみろよ。意味わからんかもしれませんが、どっぷりと暑さに浸かってみろ。どっぷりと寒さに浸かってみろ。
『どっぷり浸かる』というのは不安を武器にする為の哲学の一つです。
悩んだ時に、どっぷりと悩む。苦しんだ時に、どっぷり苦しむ。
どっぷり浸かったその先に、必ず到着する所があります。これを、『落ち着く』と言います。
仮面や虚構、虚勢や虚像で作られた『落ち着き』が多い現代。落ち込んで、どっぷり落ち込んで、、、落ち着く。落ち着いた、自分自身。
どっぷり苦しんで、落ち込んで、落ち着いたその人間の『幅』は大きいですよ。
目は口ほどにものを言うのではなく、目は口以上にものを言います。
どっぷり浸かり、本当の『落ち着く』を体感した人の目は、言葉なくとも深化を観ることが出来ます。
これが、『夏炉冬扇』の本当の意味なのではないか、と私は思います。
理性で考えると、『問題が出てこない道は何だったのか?』『問題を避けて通る為には何をすればよかったのか?』と、思ってしまうかもしれません。人間は不完全だから、問題があって当たり前ですよ。問題が無い事が問題です。
だからこそ、『どっぷり浸かる』という逃げない哲学をする。
悩みや苦しみから逃げると、もっと悩み、もっと苦しみます。
落ち着くことを知っている人は、避けない、逃げない。
一直線に突き進んで『何でも来い』。どっぷり浸かる、逃げない哲学。
来週から『世界一過酷な研修』と言われる通称【山】に株式会社one page副社長・奈須健太が入ります。
55年間続く【山】は、誰もが聞いた事がある各界の著名人や政治家、有名なスポーツ選手など、今まで20,000人以上が卒業している研修です。
紹介でのみ、参加が出来る【山】。
私、おざわも山の卒業生であり、その山には未だ見られざる我『未見の我』が居ます。
奈須先生は私に『これから先、10年、20年。自分は、院長と一緒に生きていきたい。』と言ってくれました。
奈須が観るおざわが、奈須自身の行動を呼び『院長、自分も山に行きます。』と奈須自ら、決断しました。
山は世界一過酷と言われるだけあって、紹介者にも責任があります。
自らが、自分自身と真剣に向き合う為に、決断してくれた事が嬉しかったです。
どうしても現代人は、進化を求めます。
自分を知らずして、何が進化か。
進化よりも、深く深く、自分自身を深掘りして『深化』しなけりゃなりません。
枝葉を付けて、見栄え良くしていると根っこが腐ります。
枝葉も枯れた、大木の根元こそ、美しいです。
瞬間。
どっぷり浸かる、逃げない哲学ここにあり。