今回は、鍼灸症例を交えながら『花粉症』についてお話します。
花粉症について調べると色々出てくるし、話すと長いのでバッサリ割愛します。
2月~4月末の国立おざわでは『今年は花粉症大丈夫なんだけど!!』『今年は症状が出ないんだけど!!』…という、『なんで良くなったの!?』...という声がモリモリと聞こえるようになります。
治療に来られる方で『花粉症を治してほしい』という主訴の方はほぼいませんが、ある部位を定期的に治療している患者さんが花粉症という症状を持っていた場合、次のシーズンもしくは次の次のシーズンくらいには、花粉症が出ないという患者さんが多いです。
2023年度の花粉症シーズンは30人の患者さんから『やっぱり鍼してるから花粉症治ったのかな』『今年は結局薬を飲まなかったよ』…と言う声を頂いた国立おざわのデータがあります。
さて、ではその『花粉症を根本的に治す部位』というのはどこにあるのか?
現代社会では子供もひどい花粉症に悩まされる程、基礎的な免疫環境が変化しています。
WEBを調べると、自律神経が~・交感神経が~・副交感神経が~免疫が〜などなど、色々と書いてあります。
花粉症患者さんのほぼ全て『頚部環境が悪い』という共通点があります。
頚部環境が悪いと、下記の様な症状が起こります。『花粉症が治療している間に治ってきた』...と教えてくれる患者さんの多くは、下記の様な症状で国立おざわに通院しています。参考にして下さい。
【症状一覧】
- 1 頭が痛い・頭が重い
- 2 首が痛い・首が凝る
- 3 肩が張る・肩が凝る
- 4 最近風邪を引きやすくなった
- 5 めまいやフラつきが出る事が多い
- 6 振り向いた時や歩いている時にフワフワ、フラフラする事がある
- 7 吐き気がある事が多い
- 8 寝つきが悪い・途中で起きてしまう・眠りが浅い
- 9 血圧が安定しない
- 10 温度差が苦手
- 11 急に汗をかいてしまう事がある・多汗症
- 12 動悸がする事がある
- 13 目がぼやけたり見えにくい事が増えた
- 14 目が開けていられない・目が疲れる
- 15 夜の車のライトなどが眩しい・目の奥が痛い・視力検査などでライトが光るものは視力が落ちている
- 16 ドライアイが長く続いている
- 17 唾液の分泌異常がある
- 18 最近微熱が続く事が多い
- 19 お腹の膨満感・胃腸の調子が悪い
- 20 全身倦怠感が朝から続く
- 21 身体がだるい・疲れやすい
- 22 やる気が出ない事が多くなった
- 23 天候に自覚症状が左右される事が多い
- 24 気分の落ち込みが出る事がある
- 25 最近集中力が続かない
- 26 ふと、急に不安感が出る事がある
- 27 イライラする事が多くなった
- 28 仕事に対する根気が無くなってきた
- 29 手足の冷え・痺れ・のぼせるなどの症状がある
- 30 胸の痛み・圧迫感などが出る事がある
【他、診断名(症状が増加しているに事により作られた病名)に因んだ不定愁訴症状一覧】
- 31 脚がむずむずする・動かさずにはいられない(むずむず足症候群と診断されている)
- 32 指先がチリチリ痺れる
- 33 足裏が熱い・寝ている時も熱くて布団から出したい
- 34 陰部痛・痒みがある
- 35 肛門の痛み・違和感がある
- 36 狭い所や圧迫感がある所で尿意を催す。(緊張性膀胱と診断されている)
- 37 お腹にガスが溜まりやすい。(IBSと診断されている)
- 38 下痢と便秘を繰り返す
- 39 呼吸が浅い・空気が入っていかない
- 40 呼吸により脈のリズムが変わる
- 41 からっ咳が出てしまう(咳喘息と診断されている)
- 42 舌がピリピリする。痛い。(舌痛症と診断されている)
- 43 鼻詰まり・気候によって鼻が詰まる。(慢性副鼻腔炎と診断されている)
- 44 ニキビが良く出来る・背中に湿疹が出来やすい(毛嚢炎と言われている)
- 45 手汗・足汗が出る。(手掌足蹠多汗症と診断されている)
- 46 耳なりや耳の詰まり感、閉塞感が出る。(耳管狭窄症・開放症と診断されている)
- 47 虫歯が無いのに歯が痛い
- 48 季節の変わり目や温度変化で蕁麻疹が出る(季節性蕁麻疹・寒冷蕁麻疹と診断されている)
- 49 春や秋、季節の変わり目に手先足先の皮が剥がれる(汗疱・掌蹠膿疱症と診断されている)
- 50 寝起きのたちくらみ・倦怠感や動悸・頭痛を繰り返す(起立性調節障害・ODと診断されている)
- 51 瞼(まぶた)がピクピクする(眼瞼痙攣・眼瞼ミオキミアと診断されている)
- 52 膀胱炎を繰り返す(その都度無菌性膀胱炎と診断される)
- 53 のどがイガイガする。何か詰まっている感じがする。(咽喉頭異常感と言われている)
- 54 急に手が腫れたり足が腫れたりする(CRPS・複合性局所疼痛症候群と言われている)
近年は子供もゲームやスマホで首が悪くなっています。最近の子供さんは成長も早いので、急な成長により地面から頭の距離が離れます。
6キロある頭が地面から離れれば離れるほど、それを支える首に負担がかかります。これは最近増えている子供のうつやパニック症・起立性調節障害などの隠れた真実だと私は思っています。
花粉症も増えています。つまり『頚部環境が悪化することによる自律神経免疫環境の悪化』...これこそが花粉症という症状を根本的に治すことが出来る気付きにくい盲点です。
舌下免疫療法も体験者の話だと、『花粉症もスギとかヒノキ、色々な種類があるから結局スギが軽くなっても他の花粉症なんだよね。体質を変えなくては…』という声を聞きます。
先ほど『頚部環境が悪い共通点』と言いましたが、これは根本解決に向く大きな範囲です。
ただ首を治療すればいい、という訳ではなく、『頚部に存在するトリガーポイントを除去する事により、自律神経そのものが整うこと』が、私が考える花粉症根本解決法です。
首という細かい部位に細かく鍼を定期的に打つので、治療努力が必要です。
首のトリガーポイントは自律神経に大きく関わります。現代人は首の環境が悪く、トリガーポイントが首全体に散在しています。
トリガーポイントにより浮腫が増強。首は浮腫んで『頚部浮腫』という環境になります。
この環境が、自律神経と免疫に非常に大きく関わります。『トリガーポイント処理による頚部浮腫の環境改善』これが根本解決に繋がります。
急に良くなる…という事は、即時型のアレルギー反応である花粉症に関してはありません。首の環境が変わっていくことで、今までと違った体感を得られます。
ただ残念ながら、『トリガーポイントを処理するのが花粉症にいいらしいよ!』という事はマニア過ぎて広まらないとは思うので、『首の環境悪化が引き起こす病気の中に、花粉症というアレルギー免疫反応があるよ』ということを理解しておくのが大切です。
現代人の『今、増えている病』…を考えた時に、『首凝り』の重要さが見えてきます。
P・S
先日、出版会議があり、今年の10月下旬出版予定に向けてスタートする事になりました📕
平田ワークスの平田静子社長、帝京大学薬学部教授の厚味厳一先生と協力💪💪して、世の中の当たり前を変える本を創ります。
花粉症の治し方も、首のトリガーポイントが関わっているという事を知らない人が多い様に、この現代社会には世に出てこない盲点が多過ぎます。
盲目社会をカッ!...と目覚めさせるツボになる様な本を創りたい😄👍
また報告します。