【鍼師おざわと帝京大学薬学部、厚味厳一教授とコラボ出版】ミーティングの巻 | 【鍼使用本数日本一の治療院】鍼師おざわの治療哲学Blog

【鍼使用本数日本一の治療院】鍼師おざわの治療哲学Blog

創業17周年
国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)国立駅徒歩3分
東京都国分寺市光町1-39-3
鍼治療特化型厚生労働省認定国家資格治療院/トリガーポイント治療

【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉
東京都中央区銀座2丁目4-19 GINZA SENRIKEN 5F

 

『盲目社会に対するは、獣勇なかるべからず』

福沢諭吉の言葉です。(お札ももうすぐ変わりますね)

 

コロナ禍に学んだことが沢山あります。

まさに『深化』。進化よりも深化。深堀りが大事です。

 

創業18年目のおざわは、念願叶いそうで、書籍を出版します。


その病気は何が原因で起こるのか?

その痛みはどこがどうなって起こっているのか?

本当の原因とは?

診断名が治療を遅らせている?

正しい治療とは何なのか?

薬の正しい服用とは?

なぜ薬を飲まなければならないのか?

自律神経の治し方とは?


『?』が沢山あります。


その『?』を哲学して深堀りします。

『?』にメスを入れるのが、鍼師おざわと帝京大学薬学部教授の厚味厳一先生です。

 

厚味先生とタッグを組み、薬学と鍼治療のスペシャリストがその『?』に、メスを入れて哲学していきます。


これは前代未聞の挑戦です。(燃えるぜ)

 


自律神経と免疫は深い関係があります。

私はトリガーポイント治療をしていますが、トリガーポイントに鍼が当たることにより自律神経の反射が起こります。


自律神経を治していくためにはトリガーポイントの知識も必要です。

 



語ります。

 ↓↓↓↓↓

【トリガーポイントとは何か?】


トリガーポイント(TP)は『痛みの引きがね点』という意味があります。


分かりやすく筋肉で説明すると、筋肉は筋線維という線維が束になったものです。

その筋線維に硬く結する…と書く『硬結』というものが出来ます。

グリグリ押すと硬いところがあります。それがいわゆる筋硬結です。

これがトリガーポイント形成の第一段階です。

 

筋硬結は冷えやストレス、圧迫や使い過ぎによって少しずつ索状硬結というロープ状の塊になります。索状硬結を放置することにより特有な関連痛やそれに基づく運動機能障害、更に自律神経症状が引き起こされます。

 

トリガーポイントが存在する部位は、交感神経緊張の皮膚所見が診られることがあります。


例えば①立毛筋の収縮(トリ肌)。そして立毛筋収縮により毛が立つ事によって洋服などと擦れ、脱毛が起こったりします。


女性の方は分からないかもしれませんが、男性の場合はスネ毛の一部が脱毛していたりする視覚的な所見が診られることがあります。



②浮腫。血液の循環が悪くなり、代謝産物が蓄積されることにより浮腫が起こります。


③色素沈着や発疹、皮脂など。首や背中にトリガーポイントが形成されていると、局所的な交感神経緊張が起こる為、代謝産物が蓄積されやすくなります。それにより背中ニキビや皮膚が脂っこい感じ、他にも皮膚が黒っぽくなったりする皮膚所見が診られます。



これらは100%診られるという訳でも無く、あくまでも視覚的に認知できる所見であるというものです。

 

トリガーポイント治療は圧痛点治療とは違い、痛い場所=悪い場所…というよりは、痛い場所が痛い場所とは限らない=トリガーポイントという概念が必要です。

 

例えば頭痛という「頭が痛いという症状」も、頭にトリガーポイントがあるということではなく、頭痛という症状を引き起こすトリガーポイントが首のある部位に形成されているということです。



このような離れた部位に症状が出ることを関連痛と言います。痛み以外にも痺れとして出ることが特徴で、例えば腕が痺れる…という症状でも一般的に病院に行くと「頸椎がわるいのでは?」と言われることも多いですが、実際は肩甲骨周囲のトリガーポイントが原因で痺れが出ていることもあります。


「坐骨神経痛」と言われても実際に坐骨神経に炎症があり、痺れが出ているというケースも実は稀で、実際には殿部のトリガーポイントが原因で「痺れているという自覚症状が出ている」ということがほとんどです。

 

この様に全ての疾患において、診断名が正しい治療を遅らせている事実があります。


激しい疼痛で眠れない…という場合は痛み止めなどを服用しながら鍼治療をすることも睡眠による自律神経を考えると正しいことです。

 

薬による治療は疼痛を抑制しているに過ぎず、実際の根治を目指す為には症状の本質を見極める必要があります。その本質こそ、トリガーポイントの完成形を目指すことにあります。

 



『トリガーポイント、二つの概念』


トリガーポイントは疼痛や痺れはもちろんですが、自律神経の治療にも大きな影響があります。トリガーポイントの鍼の響きによる副交感神経機能の強制的な活性化の現象に大きな可能性を感じ、私は日々鍼独特の響きによる自律神経症状の治療を行っています。

 

やはりそこで感じるのは自律神経を治す薬は無く、自律神経を治す技術があるということです。トリガーポイント治療は交感神経緊張社会で体調を大きく崩している日本人の助けになると確信しています。

 

さて、トリガーポイントには①未だ症状として現れていないが外的要因により変化し得る、あくまでも現在無自覚な「潜在型トリガーポイント」と②急な症状として既に自覚症状として発現している「活性型トリガーポイント」があります。


潜在型トリガーポイントは文字通り患部に潜んでいるトリガーポイントで、いつ症状が出てもおかしくないという準備段階のトリガーポイントです。


潜在型トリガーポイントはストレス・冷え・虚血・圧迫・使い過ぎ…という外的要因で活性型トリガーポイントに変化し、自覚症状を引き起こします。

 

例えば急な症状であるギックリ腰という症例で説明すると、ギックリ腰になった当人は「急に痛くなった!」…と思いがちですが、実はギックリ腰になる原因筋の腰部最長筋や腰部多裂筋の潜在性トリガーポイントが元々存在。しかし外的要因により急に活性化し、その信号が脳に伝わることによる自覚症状という訳です。


 

潜在性トリガーポイントを内在する筋肉は、「無意識に伸ばしたくなる」という部位もあります。

例えば「足を組むのは骨盤が歪むので良くないよ」と聞きますが、実際には足を組むことが原因ではなく、足を無意識に組みたくなる原因がそこにはあるということです。

 

足を組みたくなる要因としては殿部、特に中殿筋や梨状筋に潜在性トリガーポイントが存在しているときにその様なストレッチの姿勢を無意識に取りたくなります。

 

足を組まないようにしよう…と思っても、原因がそこにある場合、どうしても無意識に足を組みたくなります。


猫背という結果的な姿勢も「伸ばしている部位はどれか?」を考えた時に、スタート地点は実は首。首が無意識に凝り始めると頭が前に位置して、正中軸がブレます。

 

6キロの頭が前方に位置するために少しずつ巻き肩になり肩甲骨は外側に移動。少しずつ背中が曲がってきます。


このようにトリガーポイントという概念を持つだけで、今まで気が付かなった自分の身体の癖や痛みの概念が変化していきます。


自律神経のバランスが乱れやすい時代となり、沢山の症状、沢山の病名があります。それに応じて沢山のお薬が処方されてしまいます。

 

今そのような状態であるという把握も大切なのですが、「なぜ、このような痛みが起こっているのか?」を患者様本人が疑問に思って解決へ向けて目線を向けないと、治る症状もなかなか改善しません。この本が患者様の目線を広げる為の1ページになれば嬉しいです。

 

 

『トリガーポイントはどこに出来るのか?』


トリガーポイントは「異構造接合部(いこうぞうせつごうぶ)」に形成されます。


異構造とは組織学的に異なる部位のことです。

筋肉組織は徐々に腱組織に変わります。腱組織に置き換わり、今度は骨(骨膜)に付着します。実はこの「徐々に組織が変わる部位」「置き換わって付着する部位」というのは負担が大きくかかります。


例えばロープを地面に釘で打ち、そのロープを引っ張れば最も負担がかかるのはロープを止めている釘の部分になります。


つまりは①筋肉が腱に変わるところ②腱が骨に付着するところ…という異構造な接合部に負担がかかりやすい為、そこにはトリガーポイントが出来やすいということになります。

 

靭帯にもトリガーポイントは形成されます。靭帯は骨と骨とが関節する部位にあり、「これ以上は可動しないでね」というストッパーの意味があります。ストッパーの限界を超えると靭帯損傷をします。

 

 

『トリガーポイントの触り方』


筋肉は思ったよりも分厚く、表面から触っても深部には届きません(直接的には)。


マッサージは気持ちの良いものですが、筋肉の中心である筋腹をグイグイと押せば「筋反射」という無意識な局所的反応が起こり、どんどんと筋肉が硬くなってしまいます。

 

治療…となりますと、やはり原因が深部にある限りは鍼治療が最も負担なく治療できる方法であると思います。


トリガーポイントは先ほど異構造接合部に出来やすいという話をしましたが、もう一つ「筋連結部」に出来ます。筋連結部は筋肉と筋肉が隣り合っていたり重なり合っていたりする場所です。例えば今、触りやすい所でいうと肘でしょうか。


指をピロピロ動かすと、肘に筋肉のスジが確認できるかと思います。

 

その筋肉のスジの境目に指を入れて、近くの骨に押し当ててみて下さい。トリガーポイントは後述しますがコラーゲン組織が周りにまとわりついている為、ヌルヌルしています。

 

ヌルヌルとしているため、普通に抑えると硬結は逃げます。

硬結を逃がさないように骨に塊を押し当てます。押し当てるとズーンと響きます。まさにそれがトリガーポイント。


今肘が痛くないという無自覚な人でも、ズーンと響けばそれは潜在性のトリガーポイント。何か重たいものを持ったりスポーツを急にやったりすると、活性型トリガーポイントになって痛みを脳で感じるかもしれません。

 

 

『トリガーポイントと浮腫』


トリガーポイントが存在する場所は、触ると腫れぼったい感覚があります。


足のむくみの様に水が溜まっているような状態ではなく、首で目立つのですが、首のシワも無くボテッとしたような、コリを触るとヌルっとしたような感覚があります。これがいわゆる頚部浮腫の環境です。


トリガーポイントは和食のお吸い物などに入っている「ジュンサイ」に例えられます。


芯の部分がトリガーポイント、周りのヌルヌルがコラーゲン組織。治療の時はこのヌルヌルに負けずに鍼先を芯に当てていく技術が必要です。

 

先ほど異構造接合部の話と筋連結部の話をしましたが、首という場所は最も筋連結部が多く、異構造接合部が多い場所です。


腰やお尻の筋肉とは違い、様々な動きを可能とする首。重たい6キロの頭を支える首は、どうしても細かい筋肉の集合体となり、トリガーポイントが最も出来やすい環境で浮腫んでしまいます。


この首の環境を『頚部浮腫』と言います。頚部浮腫の環境は副交感神経を圧迫し、交感神経が緊張しやすい環境にさせてしまいます。


トリガーポイント治療は鍼先のコントロールなど、センスと経験が必要になります。

 



さて、

 

今回の書籍は、薬学と鍼灸学が、現代の病にメスを入れる前代未聞の挑戦になります。


真実を、伝えたい。心に刺さる、心に響く、一冊の本を、仕上げたい。


応援よろしく頼みます。

m(_ _)m








 【株式会社 one page】

🇯🇵 国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)🇯🇵 

院長・代表取締役 小沢 国寛


 


国立おざわの銀座院【鍼治療 東京おざわ】 

🇯🇵 チーム鍼屋®️🇯🇵 

東京都中央区銀座2丁目4-19 

GINZA SENRIKEN 5F【銀座並木通り】