【鍼灸症例】肋間神経痛と診断された脇腹の痛み | 【鍼使用本数日本一の治療院】鍼師おざわの治療哲学Blog

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創業17周年
国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)国立駅徒歩3分
東京都国分寺市光町1-39-3
鍼治療特化型厚生労働省認定国家資格治療院/トリガーポイント治療

【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉
東京都中央区銀座2丁目4-19 GINZA SENRIKEN 5F

 

 

30代女性

【主訴】

肋間神経痛と診断された、脇腹から腹部の痛み

 


【問診】


2週間前から脇腹の痛みを感じる。

痺れはなくズキズキした痛みである。

身体を動かさなければ何ともない。姿勢を変えたり身体を捻ったりすると強い痛みが出てくる。



今まで腰痛や背中の痛みなどは感じていたが肋骨の痛みは初めて。不安を感じて病院に行くと、「肋間神経痛」と診断される。



神経痛に効く薬を処方されるだけで、特に何もしてくれない。この2週間、全く痛みが変わらない。


以前当院に通院していた患者さんで、久々にご来院されました。



 

【視診・触診】


増えている帯状疱疹も疑ったが、皮膚に発疹等は診られず。


そもそも運動時痛があることから帯状疱疹の可能性は除外。


患部の軽い触診では痛みも感じない。


浮肋骨(12肋骨)付近を少し強く押し込むと認知覚が見られた。また肋骨に付着する腰部の筋肉触診時も圧痛が見られる。

 



 

【治療】


皮膚には発疹がなくピリピリした皮膚表面の痛みも見られない。


身体を動かした時のみ痛みが出てくるということを踏まえ「筋肉TPによる疼痛」と判断のもと治療を行う事にしました。


患部周辺の胸腰部多裂筋➤T11~L4

肋骨付着筋➤外腹斜筋、腰方形筋をメインに治療を開始。

 

 

 

 

 

1回目:ポイントに対して認知覚を探しながら刺鍼。腰部全体的に響きはあったが特に「腰方形筋」にて強い認知覚が見られた。


2回目:10→4

寝返り等でも痛みがあったがここ数日は痛みを気にせずよく眠れている。

身体を動かした際の強い痛みが治まる。


3回目:4→1

痛み消失。残りはかすかな違和感のみ。

身体全体的なメンテナンスに以降し治療は継続している。

 

 

【まとめ】


肋間神経痛は疲労やストレス、帯状疱疹後の神経痛や肋骨付近の打撲、骨折など肋間神経が何かしらの刺激を受ける事により出現しやすくなります。


今回の患者さんは肋骨に付着する筋肉のTP活性化による疼痛でした。


トリガーポイントは普段負担がかかっている部位に潜在的に隠れており、それらが外因(虚血・圧迫・外傷・ストレス・気圧の変化・気候の変化)などにより活性化することによってトリガーポイント活性による痛覚過敏症状に繋がります。


一度できたトリガーポイントは湿布やしばらく安静にすることで「治まる」ことはありますが「治る」までには至りません。


再び負担がかかった際に痛みとして再発してきます。今回の患者さんも娘さんの受験前で一緒に戦っていたため疲労やストレスが無意識に積もり、普段負担がかかっていた側腹部、腰部筋のTP活性に繋がったと考えられます。


このケースは割と珍しいケースですが、時々この様に肋骨付着部トリガーポイントの関連痛を、肋間神経痛と誤診されてしまう事はあります。


ちなみに、今回は肋間神経痛ではない骨格筋トリガーポイントによる疼痛でしたが、本当の肋間神経痛の治療も治療部位はまた少し変わりますが、診る事も多いです。



【株式会社 one page】

🇯🇵 国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)🇯🇵 

院長・代表取締役 小沢 国寛



国立おざわの銀座院【鍼治療 東京おざわ】 

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