30代女性
【主訴】
肋間神経痛と診断された、脇腹から腹部の痛み
【問診】
2週間前から脇腹の痛みを感じる。
身体を動かさなければ何ともない。
今まで腰痛や背中の痛みなどは感じていたが肋骨の痛みは初めて。不安を感じて病院に行くと、「肋間神経痛」と診断される。
神経痛に効く薬を処方されるだけで、特に何もしてくれない。この2週間、全く痛みが変わらない。
以前当院に通院していた患者さんで、久々にご来院されました。
【視診・触診】
増えている帯状疱疹も疑ったが、皮膚に発疹等は診られず。
そもそも運動時痛があることから帯状疱疹の可能性は除外。
患部の軽い触診では痛みも感じない。
【治療】
皮膚には発疹がなくピリピリした皮膚表面の痛みも見られない。
身体を動かした時のみ痛みが出てくるということを踏まえ「筋肉T
患部周辺の胸腰部多裂筋➤T11~L4
肋骨付着筋➤外腹斜筋、腰方形筋をメインに治療を開始。
1回目:ポイントに対して認知覚を探しながら刺鍼。腰部全体的に響きはあったが特に「腰方形筋」
2回目:10→4
寝返り等でも痛みがあったがここ数日は痛みを気にせずよく眠れて
身体を動かした際の強い痛みが治まる。
3回目:4→1
痛み消失。残りはかすかな違和感のみ。
身体全体的なメンテナンスに以降し治療は継続している。
【まとめ】
肋間神経痛は疲労やストレス、
今回の患者さんは肋骨に付着する筋肉のTP活性化による疼痛でし
トリガーポイントは普段負担がかかっている部位に潜在的に隠れて
一度できたトリガーポイントは湿布やしばらく安静にすることで「
このケースは割と珍しいケースですが、時々この様に肋骨付着部トリガーポイントの関連痛を、肋間神経痛と誤診されてしまう事はあります。
ちなみに、今回は肋間神経痛ではない骨格筋トリガーポイントによる疼痛でしたが、本当の肋間神経痛の治療も治療部位はまた少し変わりますが、診る事も多いです。