国立おざわには、来月2月末に国家資格を受験する研修生が2名います。
恐らく学生という期間に、これほどまで鍼治療教育を受けた学生は彼らだけだと思います。
研修生の中井先生から聞いたのですが、最近では『トリガーポイント』という単語が国家試験にも出題される程、言葉として、治療法としてメジャーになっているそうです。
私の時代(約20年前)は『トリガーポイント?何それ?』というくらいマイナーな治療法でしたが、だいぶ変わってきているそうですね。(フフフ)
トリガーポイント治療は理論はもちろん、響きの認知覚による副交感神経機能の活性化がミソです。
響きの認知覚が出るポイントは頭で勉強しても鍼先で当てられません。鍼を何度も何度も、何通りもの肉質に打ち、体感した感覚により成しえる『感技』が、トリガーポイント治療の『幅』として治療者自身観る事が出来ます。
その『幅』こそ、無自覚に自律神経が乱れた患者さんが、トリガーポイント治療を受ける事により無自覚に『またあの鍼を体感したい』と自律神経の乱れを感じる自分自身が教えてくれるようになります。ここもミソです。
現代は交感神経緊張社会です。しかし自律神経を治す薬はありません。
リラックスするように?ストレスを感じない様に?癒し?サウナ?ジム?…行動力があり、我慢できてしまう人、『私は元気!』…と思っている人ほどセルフケアに走りますが、結局ドカンと症状が出る事になります。『なんで私が…』と、治療に来ます。
自律神経は免疫に大きくかかわります。交感神経が緊張すると顆粒球というキズや細菌に強い免疫が上がります。ヒトは日中活動するから、ヒトのDNAがケガが多い日中のリスクを感じてそうさせています。
副交感神経が活性化するとリンパ球が増えます。リンパ球はウイルスなどに強いものです。ヒトは夜の寝ている時に感染リスクが高まる為、夜に副交感神経が上がり、リンパ球が増える仕組みになっています。
しかし、もう一度言います。『現代は交感神経緊張社会です』つまり、顆粒球が上がり過ぎて、リンパ球を造る元まで戦ってしまうので、リンパ球が下がりウイルスなどに感染しやすい免疫環境になります。
その免疫環境を作っているのは現代を生きる自分自身の自律神経です。トリガーポイントの響きは副交感神経を強制的に活性化させます。特に首のトリガーポイント治療は、他の部位の治療よりも大きく副交感神経機能活性化を促します。
現代は色々な『病気』が増えてます。
『首の悪い現代人が増えているからこそ増えている病気』に注目すると、トリガーポイント治療の活躍はこれから更に期待できます。
しかし、ぶっちゃけて言うと、『治療できない鍼師が多過ぎる問題』があります。
原因は、更にぶっちゃけて言うと、『鍼師を育てる学校に治療が出来ない鍼師が教え過ぎ問題』があります。学校の先生方、生徒に夢与えてますか。生徒に技術教えてますか。生徒に勉強以外のこと、教えていますか。
『生徒を国家試験に合格させる為の教育をするのが学校の役目だから?』。違いますよ。本物の学校教育は、これからの時代の人間の病と闘う鍼灸師に夢・行動・哲学を頭じゃなくて心に叩き込む場所ですよ。
鍼師は人事を尽くして天命を待つのではなく、天命を信じて人事を尽くす存在であることを心に教えてやるのが教育ですよ。
考え方より感じ方の時代です。
日本一鍼を使用する現場、国立おざわで2024年度の社員募集致します。
2024年4月採用予定です。(2名~3名)
鍼治療で日本救いましょう。
総院長 小沢国寛より