【主訴】
3、4年前から寝違いを頻発する様になる。
1、2年前から朝起きた時に不快な気分・起きたくない…という状態が毎日の様に続いている。
整形外科ではストレートネック・頚椎症性神経根症という診断名を言われている。
朝から急に肩やまぶたが重くなる。30分ほど毎日の様に発作の様にある時間になると症状が起こる。脳神経外科へいくと首は神経が通っているから自律神経が乱れているのでしょう…などと言われる。
食欲の不振があり2年間ほど食欲がない。機能性胃腸障害とも診断されている。紹介にて心療内科へ行くも食欲を増進させる薬をもらうのみ。
夜中になると首がグググッと張ってくる感覚がある。夜は薬を服用している。
唾液分泌の異常がある。
鍼治療を含め、整体や整形外科のリハビリなど様々な治療を行ったがなかなか改善せず。かなりの遠方でしたが、ご来院頂きました。
【視診・触診】
視診では特徴的な皮膚所見などはなかったが、ストレートネック・浮腫などが診られた。
触診ではやはり触れる部位は氷山の一角…緊張が強すぎる事もあり鍼にて探りながら治療をすることに致しました。
【治療】
九州からのご来院という事で東京宿泊中に集中して治療を行いました(ほぼ診療日毎日)合計15回。
治療部位は頚部〜背部までほぼ全体的に浅層から深層の筋全てを治療致しました。
治療日数も限られていたので鍼の使用本数を増やして治療を行いました。
1回目〜5回目:症状に波はあるが今までの症状は軽減→今まで数年間食欲がなかったが食べたい意欲が生まれ始める。
6回目〜10回目:ここに至るまでに全ての症状は改善。波も穏やかになる。食欲は継続して良い。
10回程度の治療で帰宅予定だったが、ここまで改善するならばもう少し治療を受けたい…という事にて延泊が決定。夜の薬も飲まなくて良い状態になる。
11回目〜15回目:症状も落ち着きここまで調子が良いのは数年ぶりという状態になる。
今後も東京に来る機会を作ってくださり、時々定期的なメンテナンスを行うことになりました。
【長く続く症状と、心の持ち方】
症状が長く続くと脳が痛みや辛みを覚えてしまいます。このまま治らないのではないか?いつまでこの辛さが続くのか?…と未来の自己評価ができなくなり気持ち的にも辛くなります。
「ここで治療すれば楽になる」…そんな経験が出来る事によりご自宅に帰られてからも安心材料の一つになってくれるかと思います。