鍼灸症例 20代に増える、近年多い悩める症状 | 【日本一鍼を打つ治療家】鍼師おざわの治療哲学Blog

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創業18周年
国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)国立駅徒歩3分
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鍼治療特化型厚生労働省認定国家資格治療院/トリガーポイント治療/Trigger-Pt®

【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉東京都中央区銀座2丁目4-19-5F


20代女性

<主訴>
不眠・気持ちの落ち込み・頭痛・強い冷え性(足)

4年前からこれらの症状が続いている。受験などのストレスにより症状が悪化。現在もそれが続いている。

頭痛症状が頻繁に起こり、頭痛外来へ。首の緊張が強いと言われる。薬を服用している。

それらの薬を飲むと冷え症状が更に強く出るような気がしており出来れば飲みたくない。しかし頭痛は辛い。

最近では心療内科に通うようになったが、いずれも症状を抑えるのみで少しずつ悪化しているような気さえする。

当院患者様のご友人の娘さんがこの様な症状で悩んでいるという事でご相談を受け、治療させて頂く事になりました。



<視診・触診>
全身的な緊張が強く、全身治療を希望でしたが「とりあえず頭痛症状を取って眠れるようになってから」という事にて初めは上半身の治療のみを行う事になりました。



<治療>
上半身ストレス筋群(僧帽筋・胸鎖乳突筋・頭半棘筋)をメインに治療を行いました。

1回目:少し眠れるようになる。

3回目:睡眠が久し振りにしっかりと取れるようになる。大分身体が楽になってきた感覚がある。

6回目:上半身の治療のみだが足の冷えなども軽減してくる。学校もバイトも出来るようになる。

今後の定期的な治療で更に改善していくことを伝え現在継続治療中。



<まとめ>
今回は首コリから様々な不定愁訴が出現する『頚性神経筋症候群(CNMS)』と判断し、上半身のポイントを的確に処理する事により自律神経が整っていくであろう予想にて「初めは上半身のみを…」と治療させて頂きました。

悪い所を全て治療する事も当然あるのですが、結果的に状態が楽になることを目標にすると治療にも順番というのが必要になります。

それらの症状が出現するまでには沢山の蓄積があり、それらを一度に取ろうと刺激量を一気に加えると逆に症状悪化する事もあるので注意が必要です。

最近は10代・20代の慢性疲労症候群や鬱・パニック症・自律神経失調が非常に増えており、首が原因と判断するまでに沢山の時間と労力を費やす事が多いです。

実際心療内科的なお薬などは症状を抑えるのみですから根本解決に至りません。頭痛薬なども長期服用はお勧めできません。

お薬などは気が付いたら長期服用してるもの。

『鍼で治るものは鍼治療で』

出来れば中止する方向で考えるべきものです。