昨晩facebookに以下の記事をUPしました。
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一昨日の夜に「月島もんじゃNOW」というくだらない記事をアップした。
その帰りにいつもと同じコンビニで買い物をしタクシーで帰宅したのだが、そのコンビニの入っているのが、あの「ペットボトル投下事件」の高層マンションだったとは…。
いつも月島でホロ酔いになりながら娘と立ち寄る場所。
名前もない小さな個人塾の塾生も住んでいるマンション。
そんな身近な場所でずっと投下が続いていたとは…。
それにしても、逮捕された高校生の根っこにあった問題は何なのか。
後を絶たない少年犯罪と内容の異常性。
我々大人が取り組むべき課題は様々あるが、私ができる最大のこと。
それは、
「どんな人間にも生きている価値があり存在意義があることを、子ども達に実感してもらえる環境づくり」だ。
塾は勉強・知識だけを教える場所ではない。
その先にあるもっと大切なもの。
苦難を乗り越えた先に見えるもの。
「生きていく力」を与え続けていきたい。
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すると、facebookで親しくさせて頂いている塾講師、越智由季子 さんから以下のコメントがありました。
ドローン少年の言動にも背筋が冷たくなる思いでした。
ああいう、一種のモンスターはどうやって出来上がるんでしょうね。興味本位ではなく、本来無垢の魂を持って生まれたはずの子供をモンスターに育てないために、子どもに関わる大人として知りたいのです。
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それに対し、私は以下の返信をしました。
私もずっとそこを考えてきました。
行き着くところは「集団欲」です。
人間は元来、集団の中で認められたい。
自己の存在価値を見出したい。
どんなことでもいいから、一つでも「自分は役に立っている。無用な人間ではない。」と感じたい。
そのためには、他者から行動や結果を認めてもらえる経験が不可欠だと思っています。
しかし、現実は必ずしもそうはならない。
まずは学校。
勉強ができるという「結果」を出した者が評価される。
努力の過程や小さな伸びはあまり見てもらえない。
次に家庭。
一番近くにいる親が、一番子どもを理解しているはずの親が、(一番愛しているのにもかかわらず)ついつい手厳しいことを言ってしまい、子どもが遠ざかっていく。
勉強ができる者が評価され、それと同様にスポーツに秀でた者が喝采を浴びヒーローになる。
そうでない者は、何か突出したものがない限り、集団の中に埋もれていく構造。
その構造は確かに昔からあったでしょう。
しかし、今は“ネット”という逃げ道がある。
ネットの中では表面上自分を理解してくれるトモダチがいる。
ネットの中では自分は確実に存在している。
であるが故に、不可解なYouTube投稿に走る子もいれば、現実社会に戻った時のギャップを埋められず、川崎の事件や川を泳げ事件やペットボトルのような犯罪も生まれる。
私はそのように考えています。
一番の根っこは、小学生時代、中学生時代に、自分が集団の中で認められ、自分にも生きている価値があると感じるという経験がなくなっていること。
そう強く感じています。
ネット、地域社会、親子関係、学校…
様々な問題があるとは思いますが、そのどれよりも根本にあるもの。
それを見つめ、向き合っていきたいと思っています。
キミは無用じゃないよ。
キミだってやれるよ。
ほら、できたじゃん!
机上の論理ではなく、現場で子ども達とやっていくのが自分の役目だと思っています。
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facobookでは、ここまでしか書きませんでした。
でも、実はもう一つの本音があります。
それは、「自分にはもう一つできることがあるのではないか」ということです。
やはり昨今の少年犯罪は、「家庭」が原因になっている面もあると思います。
そして私は思うのです。
「どうして最も身近にいるお母さんに、子ども達は相談できなかったのだろう」
「どうして最も身近にいるお母さんは、子ども達のシグナルをキャッチできなかったのだろう」
そう考えると、私にはもう一つのすべきことがあることに気づきます。
そう、それはお母さん達の救済です。
お母さん達の心がもっと穏やかで、お母さん達が子ども達にもっと適切な言動をすれば、こういう事件の多くはなくなるのではないか。
いや、事件とは関係なく、もっと多くの子が生き生きと伸びていくのではないか。
何を偉そうにと言われるかもしれません。
でも、親子関係が正常に機能していないご家庭には、大きな悩みがあるはずです。
子どもが発するSOSシグナルを見抜けない理由があるはずです。
これに関しては、私達の業界の大先輩であり、私が大尊敬する高濱正伸先生が、大変素晴らしい本を出版されています。
教育にかかわる仕事に就いておられる方だけでなく、子どもを持つ保護者の方々に是非一度読んでほしい一冊。
高濱先生といえば、「花まる学習会」の代表であり、佐賀県武雄市と協力して官民一体型小学校を創設した中心人物としても有名。
私自身も先生の著書やセミナーで感動し、たくさんのことを学ばせてきました。
私は高濱先生には遠く及びませんから、適切な方法を保護者の方々に指し示すことはできないかもしれません。
でも、提案をすることはできます。
たたき台を示すことはできます。
こう対処したらいいのではありませんか?
こういうふうに考えたらいいと思いますよ!
お子さんに、こう接してみてはいかがですか?
保護者会・セミナーなどを通じて、一人でも多くの保護者の方々の力になることも、私にできることであると考えています。
それは偉そうに上から目線で言うことではなく、「考える機会を提供する」というスタンスで。
今週土曜日、東京都大田区でセミナーがあります。
魂を込めて話そうと思っています。
最後になりますが、拙ブログへの掲載許可を頂いた越智先生・高濱先生に心より感謝を申し上げます。有難うございました!
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